映画「舟を編む」2013年

hitto2014-05-03

後半の連休へ突入、今日は大変天気が良く、行楽日和。
谷間の数日、古着を整理したり、布団を夏布団に替えたり、序に押し入れの整理と、休み休み動いていたのですが、右腕が上がらない、上げると肘が痛い。
右腕って大切。
右腕の肘の関節を判らないうちにどうやって痛めたのか、普段以上に負担を掛けていたみたいです。


数日前、映画の感想を中途半端に書き、パソコンがそのままになっていたので、今日の記事に。


映画「舟を編む」2013年

2012年夏に撮影され、2013年公開された。
原作は三浦しをんさん。映画監督は石井裕也さん。
主演は松田龍平さん。



期待通り面白かったです。
原作は2年くらい前に読んでいます。

前もって原作を読んでしまうと、役に対する自分のイメージと映画の配役が違ったりするのですが、マンガ原作のような視覚的イメージするものとは違い、映画のキャストとの乖離は殆どなく、すんなりと楽しむことが出来ました。

きっと個人的な役者の高感度が、映画の中でほぼ一致したってことかもしれない。
少しピンとこない役者さんが演じていたなら違った感想をもってしまったと思うもの。
あおいちゃんも良かった。



変人編集部員の馬締光也を、凄みがありそうな顔を持ちながらも天然で内気で真面目な青年を松田龍平さんが飄々と演じられていました。

物言わぬ不器用さの裏側には、奥深い感情が純朴であることを印象付けていました。

そんな人が好きなんだなあ、きっと私は。
もう一人挙げるとしたら吉岡君あたりかな・・逸れました。


まわりのキャストもベテランさんが多く、不自然さもなく原作に嵌っていました。

ストーリーは流石に本の内容を飛ばし飛ばしでしたが、後半の辞書が完成する間際の、劣悪な環境での編集者たちの追い込み作業は原作のまま、誰もが生き生きとしていて凄みが感じられました。


最後はホッとするような結末。
一つの目標に向かって皆が頑張るっていうのは、分かっていても気持が高まるものでした。


「大渡海」という辞書が15年という長い時間を要し出来あがっていくなど、この小説を読むまで知らなかったことだから、その辺の苦労話はもっと盛り込んでも良かったと思いますが、映画という枠ではこれが限界だったとも思いました。

仮に倍の時間を要し映画にしてしまうと、逆に観る者を飽きさせてしまうかもしれない。


馬締光也という人物を語るには十分な内容でした。