「火花」を読んで

hitto2015-08-17

昨夜深夜から雨は降り続け、今朝になると青空。


お盆休みという非日常から解放され、脱力。

みんなリフレッシュできただろうか?

一人になることができないのは結構疲れる、なんて贅沢なこと。
みんな元気で有難や。






朝、前のケアマネさんから電話有り、先月引き継ぎが行われたばかりのケアマネさんが退職しましたって、病気が原因と言っていた。

きっと何らかの事情があったのだろうが、病欠ではなく退職というのもなあ、こういうことって、どの仕事においてもあるのだろう。
次のケアマネさんが決まるまで、以前のケアマネさんが引き継ぐ(戻る)ことになりそう。
お爺ちゃんもビックリ!




子どもからのまた借り「火花」を読んで


主人公の徳永さんが、独特な又吉さんの語り口としかどうしても思えなくて、チラチラと文章の上に顔を覗かせる。
当然と言えば当然だけど。

彼のブログを読み続けたような印象。

と言っても、ピースは現実売れていない漫才師ではないし、実生活を通して練り上げた小説に違いない。



私はピースの漫才をあまり聞いていなかったのでちょっぴり残念。

読了後ユウチューブを漁ってしまった。
見てみるとわりと聞いていた、記憶に残ってなかっただけのことだった。

お笑いって、その場が可笑しくて、何度も思い返すものではなかったってことか、それにしても私の記憶力は著しく曖昧だってことだ。
ユウチューブを漁るのも芥川賞の受賞があってのこと、ミーハーだけど、これって大きな意味を持つのだろうな。
もう随分前になるけれど漫才よく見ていたのになあ。





「火花」を読み終えて、どんな職業も大変だなあと。

一握りの成功者を夢見て今も徳永君がわんさかといるのだろう。

長男の同級生にも漫才養成所の学校へ入ったって子がいたけれど、どうなったのか知る由もないし。

漫才師でありながら又吉さんの文章力には感心しました。
読むのが遅い私でも一気に読めてしまった。



最後のオチは如何にも漫才師の又吉さんでなければ出てこない。
神谷さんが死ななくて良かった。




文中に
「必要がないことを時間をかけてやり続けることは怖いだろう?一度しかない人生において、結果が全く出ないかもしれないことに挑戦するのは怖いだろう。無駄なことを排除するということは、危険を回避するということだ・・・」


成功者を夢見て何万という人間が挑戦すると思うが、それをしないのは怖いからできないと言いきれるものではないかもしれない、続けることができる人間でなければ成功はしないのだし。

一見無駄な事と思うような怖いことにも挑戦する人がいなければ、この世の進歩はないし味気ないものになりそうだ。

その意味においても又吉さん今回の受賞おめでとう!