お爺ちゃん退院

お爺ちゃんが退院しました
予定していたリハビリ病院へは行かず自宅療養に変更しました
担当医師が言うには自宅で過ごす方が気力体力は戻りますと
それにリハビリ病院へはクリアしなければならない問題がいくつかあって、お爺ちゃんの場合高齢のためにリハビリ病院での生活は難しいとも言っていた




この状態で退院するとして、私には受け入れる自信がないと言うと、ケースワーカーに相談してほしいと言う
それで日を改めて相談員さんに会い、幾つか老健施設を紹介されました
数カ所の老健施設を見学してその中で決めてほしいと
ところが病室に帰ってお爺ちゃんに直接「退院出来るの?」と聞いてみると
「家に帰っても大丈夫だ」という答え
私が「ベッドから一人で起きられるの」と言うと
すると上体を起こしベッドの脇に足をおいて「ほら」と、見せてくれた
その時のお爺ちゃんの行動で老健施設の話は一旦横に置くことにした




今もまだ迷っているところがある
常日頃からお爺ちゃんの気持ちの中には入所の気持ちがあったし
私の世話の限界を感じているようだった
世話をさせる私が可哀想だとも言うから、看護婦さんは可哀想じゃないの
と言うと黙っている




この数週間の間で病院のベッドに長居は無用の気が実際していた
体力は益々落ちるし、寝たきりの状態で何でも看護師さんに頼ってしまう
薬さえ看護師さんに口の中に入れてもらっていたようだ
トイレへは行かずすっかりオムツの生活になってしまった
後数週間のうちに自力で歩くことさえ出来なくなりそう
一番の悩みは食事、どのくらい食べていたのか
ほとんど手付かずになっていたのかもしれない
これでは良くなるものも良くはならない




今日ケアマネさんが来てくれて今後の相談をした
来月から訪問看護をお願いすることになった
11月は時短でデイサービスを受けることに、お風呂に入ってもらいたい

場所を変えて打ち合わせ
ケアマネさんの体験と合わせ、お爺ちゃんの様子はどんな風か
ざっくばらんに話していた
正直な感想だと思うが
「もう永くないように感じる
当てにならない第六感というか外れるといいのだけど」と
そして「ついこの前に亡くなるとは思っていなかった利用者さんが突然亡くなって、私の勘は全く当てにならない」と



ただ「永くない」という言葉に
死の宣告を受けたような気持ちになって、涙が溢れてきた
しっかりしなくては、、、
冷静に考えると、冷静じゃなくとも
お爺ちゃんは94才
「もう永くない」は至極当然の言葉だ
それでもきっと復活してほしい