生と死を考えてみる

先週は梅雨というのになかなか雨が降らなかった。
今日の予想気温、21℃〜26℃。
曇ったり雨が降ったりと涼しいが湿度はそれなりに高い。
乾燥しがちな肌には丁度良い。
昨夜は恒例の懇親会。
次男が幼稚園を卒園してから22年が経っている、しみじみ。
皆の近況を聞きつつ少し喋りすぎてしまった。



野際さんが今月13日に亡くなった。
ドラマ「やすらぎの郷」では芥川賞の候補になったとか没にした小説が某国営放送でドラマ化されるとか、このまま主役級の出演が続きそうな(続いてほしかった)展開となっている。
終末のときまで私たちの前を駆け抜けていった、しかし既に亡くなったという現実。
このまま出演が途切れるなんて本人が一番悔しかっただろうと思う。
あの場面でも痛みに耐えていたのだろうか。
少しもそのように見えなかった。


どこまでも一視聴者には野際さんは元気で颯爽とした姿のままです。
御年81歳と思えぬ若々しさを最後まで保ち姿を消してしまったなんて、なんと羨ましい人生だろうか。

肉体がへとへとになっていたとしても役者魂の強さを見せてもらいました。
どうか安らかに、ご冥福をお祈りいたします。



そして年齢で言うとあまりにも若い小林麻央さんの死。
麻央さんも亡くなる直前まで生きることに精一杯頑張った人でした。
ブログの内容があまりに前向きで清らかで麻央さん本人の思いと同時に彼女を支えた家族の愛に涙しました。
乳がんという病が近年は決して命を奪うものではないと思っていただけに、あまりに不条理なことだとガンを憎むばかり。




未来のことは誰にも分らないこと、いつどんな風にして死を迎えるかをこの頃は歳を重ねた分強く自分のこととして考える機会が増えてきた。


元気な時に「思い残すことは何もない、いつお迎えが来たっていいんだよ」と言って旅立った私の両親。

そんなことばかり言うから本当に早くお迎えが来てしまったじゃない。と、後々ずっと私は考えてしまった。
父は脳梗塞で74歳、母は心筋梗塞で72歳、亡くなることを本当に覚悟はしていなかったと思う。


94歳で亡くなった義父は入院先のベッドで痰の吸引機を右手で払い「まだ死なないぞ」と言ったのが最後だった。

義父もまた野際さんのように最後の最後まで魂を震わせ私たちに向き合っていた。



夫君が退職してから一週間後、夫君より4歳下の元同僚が糖尿病を拗らせて亡くなったと、本人の携帯がロックされたままだったのでやっと我が家に連絡が入ったのは初七日を過ぎた後でした。

しかも聞き慣れない奥様の声が留守電に入っていて数日無視してしまった。
お参りに駆け付けた時、昨年も一昨年前も恒例の忘年会をしなかったというのが夫の心残りになってしまいました。
早過ぎる死を迎えた彼の思いを考えるとき、どうしても自分と照らしてしまう。




夫君が読書に勤しんでいるときに、電子書籍Kindle佐藤愛子さんの「私の遺言」を読んでいました。

そこには怨霊となった人物が何人も出てきます。
体験したものでなければ書かれていることの全部を信じるのは難しいが、少なくとも私の知っている亡くなった彼らは成仏できる魂であったろうと思っている。

現生での苦しみ悲しみ不満などを病床で考え抜き死を受け入れる準備ができていたのだから。
心よりご冥福をお祈りいたします。



読売新聞   日曜版(難問編)

クロスワードの答え・・・・・オイロナオシ(お色直し)

数独の答え・・・・・1+3=4・・・4