ただ事ではない・・・

hitto2007-04-25

雨が降り出していた。
昨日の書き出しでは、穏やかな一日と書いたが、今朝はその逆、朝の5時前におじいちゃんが寝床にやって来た。
ただ事ではない。
暗い部屋の中で、おじいちゃんと気付いたのは、もたれ掛かるようにドアを開けた音がしたからだ。
ヨタヨタとした足取りで「頭が痛い」とおでこに手を当て訴える。
こちらも飛び起きたので、頭がフラフラしたが、救急車か?、お父さんに病院に連れて行ってもらうか?と、まずは、 病院に電話を入れようと思ったが、取り合えず、おじいちゃんを安静にさせておこうと、椅子に腰掛けてもらう。
「クスリは?飲んだ?」ニトロだ。「さっき飲んだ」と言う。処方箋には30分待って症状が安定しなければ病院へ・・・と書いてある。
少し様子を見よう。
ナースコールのようなブザーを持たせて、部屋のベットへ連れて行くが、暫く腰掛けたまま話しを聞く。
だんだん落ち着いてきた。
症状は、サァーッと痛みがひいたのか、クスリの効力に感心した様子。
そのまま、横になり眠りに着いた。

今日は眼科へ行く予定だったが、どうも行けそうにない。おじいちゃんの調子が良ければ、長女がアッシー君をするはずだった。それを察して、長男は車で大学へ行ってしまった。
長男は、雨だし助かった〜という顔をしていた。

子供3人が朝の準備に忙しい時、おじいちゃんが起きて来て、子供達と冗談を言い合う。私は弁当詰めに忙しく、おじいちゃんに合わせる余裕もない。
只、邪魔なだけだ。
あんなに具合が悪かったのだから、もう少し大人しく寝ていたら良いのに、と思いながら、顔では笑って、朝食の準備。
食欲はあるのだから、安心はしたが。


おじいちゃんも不安の中にいて、この頃は、喜怒哀楽が激しいのと、病も何故か安定しない。情緒不安定かな?と思うところもある。
何かが、以前と違ってきた。
感情に起伏があって、話しかける声も一段と大きかったり、見ている私は、カラ元気という気がしている。
夫も心配して、会社から電話をしてきた。
大事に至らなくて良かった〜。
今日一日は、安静にしていてもらおう。

多分、子供返りなのだろう。
よく分かっていながら、一方で突き放す自分がいる。


すぐ上の姉のお姑さんは、おじいちゃんと同じ歳で、気丈な性格がよく似た感じだった。それが、最近認知症になってしまったと認める段階になって、生活パターンが崩れてしまった。
でも、おじいちゃんは、ボケてはいない。
86歳になるおじいちゃんには、何でもして上げたいと思う。
嫌な事は、もう一つもさせたくない。
だから、私は、殆ど「ハイ、ハイ」と言ってきた。
元気でいる時は、100歳まで大丈夫と思ったりするが、元気でいられる時間は、そうも長いと思えない。
おじいちゃんが一番その事に怯えている。