「このままでは、寒さは終わらないよ」と誰が言ったか知らないが、寒さも最後の足掻きだろう。
春を待ち望んでいる北国にとって、何度も経験済みの大雪になりそうな気配。
大阪も冷たい風が音をたてて吹いている。
今日は、午前中におじいちゃんの病院の予約が入っていて、体調も良いので、歩いて行くと決めていたが、この風の強さ。
掃除を始めようとしたら、丁度、都合良く長男が起きて来たので、車で送って貰うことにした。
長男は午後から又バイトが入っていたが、気持ち良く引き受けてくれた。
おじいちゃんにとっては、優しい孫なので二人の会話を聞いていても微笑ましい。
この頃は、おじいちゃんが小さくなり、何をするにもゆっくりモードだが、その分長男が成長したのか?逆におじいちゃんを構っては、楽しんでいる風だ。
おじいちゃんには、一番!手を焼かせた孫だと思うが。
そういえば、土曜日だったかな?
NHKのど自慢、チャンピオン大会、お父さんが大ファン・・・本人は、何れ出場したいと考えている。
そこで、優勝した子(高校生だと思う)その子が優勝したのだけど、本当に感動的だった。
歌唱力がどう?というより、この若さで、情感たっぷりと歌い上げていた。
曲は「雪簾」とか言うのだけど、殆ど歌詞の意味など味わうこともなく、淡々とこちらは聞いていたのだが、何か訴えている・・・どうも引き込まれる・・・何か切ない。
この子の名前くらい覚えてなくちゃね。
・・・ネットで調べたら、盲目の青年「清水博正さん」とありました。
確か、のど自慢の特集の時かな?
目が見えないという障害が、取るに足らないことで有るかのように、元気に映し出されていたと思う。
盲学校の寮生活をしていて、とても人気者だった。
この清水君のおじいちゃんとおばあちゃんも画面に出ていたが、清水君を温泉などに連れて行っては歌わせていたらしい。
そこでも聞く人々が涙を流されていた。
この歌い方は一体何なのだろう?
たった一曲で、こんなにも感動させる・・・盲目だからとは、全然思わない。
天性のものだろうか?
おおよそ演歌には疎い私だけど、審査員の方達も「今回は迷わず、全員一致で優勝者が決まりました」と言っていた。
さも有りなん、歌を聞き分ける耳を持たない私でさえ、この感情を動かされたのだから。
歌は不思議なものだ。
まして、伝える声は重要だ。
音程バッチリで歌われても、こうも相手を感動させない。
お父さんも始めから、「この子が優勝」と言っていたので、更に自分の耳に自信を持ったようだ。