寒の戻りか、風が強く寒い。
おじいちゃんは、スポーツ観戦(テレビ)が大好き。
昨日、甲子園の高校野球が終わり、楽しみに区切りが付いた。
それで、今日はやっと「メガネ屋さんに行きたい」と言ってきた。
肺結核のクスリの副作用だと考えられる、視力が極端に落ち、特に右目の視力が弱くなって、道行く人の判別も出来ないという。
結核で入院する前は、新聞も裸眼で読めた人がだ。
かなり前から、片方の眼球が横を向いたりして気になっていて、やっと眼科から処方箋を貰ってきたのだけど。
昼間(ここ数日)は、高校野球が気になって行けない。
おじいちゃんから「メガネ屋さんへ車で送ってくれ」と長女と長男には、前々から頼んであったが、いつなのか、決めてはいなかったので、生返事。
そして今朝「今日行く」と言うが、長男は午後から予定がある。
長女は一度も走行した事がない道を運転する度胸が無い。
さて、どちらが送って行けるのか?
行こうと決めてから、おじいちゃんはヤキモキ。
長男は午後からの予定なので起きて来ない。
見かねて長男の部屋まで行って声掛けをするおじいちゃん、運転に慣れた長男の方が良いと思ったのだが。
遂に、長女が「私が行くから」と言う。
留守を守るこちらも気が重い。
ピリピリした気持ちで準備する長女。
おじいちゃん孝行も辛どいだろうが、私はハラハラしながら、見ているしかないし、あんなに不安がる長女に行かせていいものか?
メガネ屋さんは、対向車線側にあって、駐車しなければならない。
交通量も多いところだ。
途中で、ウインカーを点滅させて止まらなければならない恐怖が、長女から伝わってくる。
安全運転を心掛ければ大丈夫だ・・・と思う。
ものも言わず、おじいちゃんを乗せて出て行ったが、待つ身も緊張する。
出て行ってから10分、電話の音にも異常な反応、心臓の音がドックンと大きく鳴って、一旦、気を鎮め受話器の前へ。
見た事の無い番号、こんな時に・・・いったい誰?・・・セールスだ。
もお!「今、手が放せませんので・・・要らないです」と、直ぐさま断る。
こちらの気も知らないで・・・つづく
約2時間後、無事に帰宅・・・やれやれ
「やっぱり、お姉ちゃんは頼りになるね」と労いながら顔を伺うと、一仕事終えて、満更でもなさそう。
帰って来るまで、何度、窓から覗いていたか?
長男が「大丈夫だって!」と言うものの、無事が確認出来るまで、仕事も手に付かなかった愚かな母でした。
母が一番、長女の腕を信用していなかったとは・・・。