1122・・・の日

hitto2008-11-22

昨日観た「告知せず」にしても「風のガーデン」にしても臨終を目にするのはドラマの上と思っても辛いものです。


風のガーデン」では前回、貞美(中井貴一)の父貞三(緒形拳)が訪問看護先のお爺ちゃんの臨終の場面があり、家族に囲われて「頑張ったね・・・」と泣きながら手を叩いて看取っていました。
告知せず」では、高畑さんの演技だったにしても、とてもリアルな臨終の場面でした。


どちらも家族の手を握って行かれたのですから、死ぬ時はこう有りたいと考えるものです。
身内でさえ入院していれば、なかなか臨終に立ち会うことは難しいものです。在宅看護でも、家族に知られず亡くなることが有るのですから。

生まれるときもひとり、死ぬときもひとりなのでしょうが、短くとも長くともどのように生きられたかが、最も大事なことなのでしょう。
誰でも死に向かって生きている・・・この年齢になると日々感謝と思ってはいます・・・それでも愚痴や不満が吹き出して、まわりを振り回してしまう。
とてもとても悟れるものではありません。


「告知」とは殆ど個人的な問題で、どちらが正しいなどと判断できるものでもないのでしょう。
すぐに「告知」されるものは、治る見込みのあるもので、この頃は医師が直接本人に言われることが多いようです。
お爺ちゃんが、肺ガンと疑われた時にも担当医師はすぐに「告知」を口にしました。
間違いで済みましたが、医師は治療の上で本人に内緒にすることが困難だと判断したのでしょうが、私達は悩みました。

心筋梗塞で倒れ、何年も精神的な不安定が続いたのを考えると、とても本人に言えないように思えたのです。



末期の症状がみえるなら、やはり患者のことを一番よく知る身内の判断が、最も尊重されるものだと思います。
普段から家族には「告知」について話していますが、実際には「告知」は出来ても「余命」は、とことん隠すことになると思います。
私もそうして欲しいと考えています。
死ぬのは恐怖です・・・どんなに隠しても、身体の不調が死を悟るものだと思うので、覚悟はひとりでしたい。


風のガーデン」では、貞美(中井貴一)が癌に犯されていますが、私は、タイトルの「風のガーデン」の文字を見たところから緒形拳さんの生き様のように受け止めています。
貞美の癌は嘘っぱちでも緒形拳さんの生き様は本物だからです。
このドラマに幾つも感情移入された台詞があるように、本物の緒形拳さんが言っていると思える不思議なドラマです。


さて、今日はNHK「陽炎の辻2」と「ジャッジ」が最終回。
きっと格好良く奈緒さんを助ける磐音が見られるのでしょう・・・そして、おこんとの祝言で終わりでしょうか。
「ジャッジ」は、東京転勤とかになりそうで、島のみんなとお別れして終わりかな・・・
今日は「いい夫婦」の日とか、子供の邪魔が入らないように・・・ふたりでゆっくりドラマでも見ましょう。

今日の午後から3時間のウォーキングに出掛け汗を流してきました。
秋の彩りがあまりに素敵で、今日のような穏やかな日は最高・・・改めて秋が好きになりました。