手術・・・

hitto2008-11-27

こんなにお爺ちゃんと一日中ベッタリと一緒だったのは始めてのことだったかもしれない。
昨日は早朝お爺ちゃんの叫び声に起こされた。
慌てて階段を駆け下りると、お爺ちゃんは床に両足を前に伸ばして座り
「立ち上がれない・・・」と助けを呼んでいたらしい(気付かなかった)
座り込んだのはトイレを済ませた直後だった。
何とか壁づたいに歩きトイレで排尿を済ませるまでは頑張ったが、自分の部屋に戻れずそのまま座り込んだようです。


2メートル程の距離が途方もなく長く、情けなく感じていたお爺ちゃんが哀れだった。
私はパジャマのままお爺ちゃんをベットまで連れて行き、お爺ちゃんの気持ちを鎮めるのがやっとでした。
木曜日の今日、近くの病院(内科)へ行く予定でしたが、急遽タクシーを使って形成外科の有る総合病院へ。
長男は、通院に車を使うのは明日だと思っているので、車で学校の友達のところに出掛けたまま泊まっていて留守・・・タイミングが合わないし。

形成外科の一般外来は、日曜に行った病院の待合室とは、比べものにならない混み合い・・・9時過ぎに病院に着いたが診察されたのは、お昼を回ってから。
飲まず食わずにお爺ちゃんと向かい合わせ、終始お喋りに頷き・・・その間トイレへ2回、始めて介護らしいことを体験した。
お爺ちゃんは、ずっと車椅子に座り今後の事を思いつくままに、話しては打ち消すの繰り返し。


形成外科の先生もまた若い先生でした。
診察が始まると日曜日に検査していたX写真を見ながら、器具を持ち出し念入りに身体のアチコチを点検、両の腕、握力も5、6キロほど。
脚気の症状も無いが、もっと詳しい検査が必要と言われ
「入院しましょうね・・・その前に検査をしましょう」と後は検査検査。


血液検査、尿、レントゲン、MRI、心電図・・・。検査が終わって、入院する部屋のベットにお爺ちゃんが腰かけたのが5時前。
担当してくれた先生が来て
「検査したところ、頸椎の圧迫が原因で神経の通る道が極端に細くなっているので、今の症状になった」と
「今すぐに手術して頸椎の圧迫を取り除いた方が良いが、お爺ちゃんの体力が問題です」と
「心臓や、血圧の薬を飲んでいるので、血液をサラサラにする薬は止めて、神経内科、心臓外科の先生と打ち合わせして、何時手術が出来るか決めましょう」・・・このまま放っておくと、神経がますます悪化して寝たきりも避けられない。

手術が成功しても、機能の回復とまでいかないかもしれない・・・即座に「手術をして下さい」とお爺ちゃん。


私はいったん家に帰り、入院の準備を。この病院には、心臓でお世話になった先生がいて、たまたまこの日の夕方から一般外来の診察を担当していた。
兎に角手術に成りそうだと覚悟はしたが、一応心臓を診てくれている先生にも挨拶をしていこうと思い、一般外来の診察が終わるのを待つことに。
時刻は9時を過ぎ、先生にお爺ちゃんの頸椎の手術のことを話したら
カテーテルをしないといけない」とかで、更に検査は続く。


今晩手術に関しての説明を聞くことに成るが、4時間以上の手術と全身麻酔・・・お爺ちゃんに耐えることが出来るだろうか?