ガンバレ!日本!

hitto2010-06-26

サッカー、ワールドカップ決勝トーナメントへコマを進めた国は、国中が歓喜の渦に沸いている。
日本もアチコチでお祭り騒ぎの報道がされていた。
国民を元気にしてくれるスポーツは素晴らしいと思う。
私も喜びに沸いた新聞の記事を隅まで読んで至福の時を過ごすことができました。

けれど敗退した国の報道に触れると、なんだかとても嫌な気になる。
北京オリンピックの時の野球を思い出してしまうのです。


今年のワールドカップは予想に反してイタリアやフランスがまさかの敗退という結果になってしまった。多分、自国に戻ると針のむしろ状態という気がして何とも言えない嫌な気分になってしまう。
それだけ国民の思い入れが強かったのだろうと思うと、最初からそれほど期待されなかった岡田ジャパンはもっと威張っても良いくらいだと思う。
なんて人間は勝手なのだろう。
何故、調子の悪い選手、負けたチームに寄ってたかってバッシングするのだろう。
これでは虐めと一緒じゃないかと思う。
勝負の世界で負けるのは悔しい、でもそれは選手や監督の責任なのだろうか・・・偉そうに書いてる自分も嫌になってしまった。


勝ったチームが強いということでいいのでは・・。
ファンは無責任なものだ。
自分が戦っているわけではないのに、期待を裏切ったと罵倒する。
それもファンの方が圧倒的多数だから、マスコミもその原因について大真面目で解説し面白可笑しく報道する。
誰のために戦っているかと言えば、選手たちは誰のためでもない自分のため、少なくとも敗戦した時に容赦のない批判したりする人のためではないと思う。
ファンは結果如何では離れないものだと思う。
たとえ1勝もあげることができなかったとしても、次の挑戦に繋げることができるのだから、チャンスと捉えればいいと思う。
きれい事ばかり書いている自分に、お前はどうなんだ?と問いたいけれど・・
本当に悔しい選手に比べ、観ている者の悔しさなど天と地ほどの差がある、ファンならば悔しさを抑え、エールを贈れる人間になりたいというのが自分の願望であるので、ここに書き留めておくことにしました。
応援席に座る選手の親の気持ちになると良い、他人事だから、頭に血がのぼり、感情的になると、酷い罵倒を浴びせていたりするのだもの。
私もどうかすると、その方の人間になるかもしれない、だから尚のことそう思うようにしたい。
思い入れが強すぎるとその反動がどんな形で表れるか、実際はわからない。
気持を整理するのは、いつだって困難なことだと思うから。


対戦相手のパラグアイも国民は相当な入れ込みだと報じている。
負けた国の心配はいらないことかもしれないが、結果はどうあれ選手たちを労ってあげたいと思う。
強化試合では惨敗が続いて、凍りつくような冷たい視線に自信を失っているようにも見えていた岡田ジャパンが、本番ワールドカップの予選リーグを勝ち進み、本当に良かったと心からそう思う。
これが負けていたなら、どうだっただろう。


メンバーに名を連ねたことだけでも凄いことなのだから。
負けても、やはり「ありがとう」って感謝したいです。
何度も負けなければ強いチームにはならないもの。