日本、オリンピック出場権獲得!

hitto2012-05-28

昨日の試合結果
キューバ 1 (23-25 23-25 25-18 21-25 )3 タイ
ロシア 3 (25-14 25-17 25-17) 0 チャイニーズタイペイ
韓国 3 (25-11 25-18 25-21 )0 ペルー
日本 2 (25-18 21-25 25-19 21-25 9-15 )3 セルビア


スッキリしない終わり方でした。
それでもインタビュー後の選手たちの笑顔を見ていると、重圧から解き放たれたというホッとした笑顔で、何か観ている方も救われたというか、心から健闘を讃えたいという気持ちになりました。
そしてジワジワと嬉しくもなりました。
オリンピックまでの夢を繋いだことは、本当に偉業を成し遂げたという紛れもない現実だもの、国中が喜んでいいのだと思います。

オメデトウ!オメデトウ!パチパチパチパチ!!!


これで、オリンピック出場国が決定したわけで・・オリンピックまでの道は本当に険しいものでした・・が、しかし、オリンピックは更に厳しい。

・イギリス(開催国)
・イタリア(ワールドカップ1位)
アメリカ(ワールドカップ2位)
・中国(ワールドカップ3位)
アルジェリア(アフリカ大陸予選)
ドミニカ共和国(北中米大陸予選)
・トルコ(ヨーロッパ大陸予選)
・ロシア(最終予選1位)
・韓国(最終予選2位)
セルビア(最終予選3位)
・日本(アジア枠)

この12チーム中、日本は最下位。
この現実を重く受け止めてほしいと思います。
残り少ないオリンピックまでの練習期間、身体を慣らす以外に、これ以上の技を磨くことは、時既に・・という気がします。
ここは、他国から見る日本のイメージを裏切る大胆な戦略で臨まなければ、オリンピックは間違いなく負けてしまうと思います。



昨日のセルビア戦は竹下、荒木コンビが復活して荒木選手の活躍に目を見張りました。
これまでの試合はいったい何だったのか?とケチを付けたくなるような熱いものを感じていました。
崖っぷちだった日本、竹下選手にしてもラストチャンスという意識のもとで今試合は特に集中していたのでしょう。
セルビアにしても、同じ崖っぷち、第4セットのセルビアの攻防は凄まじかった。
まあ、日本が2セットを先取してオリンピック確定という監督の含み笑いの最中に、適う相手ではなかったとも思います。
タイには本当申し訳なかったけれど、結果が全て、これをバネに更に強いチーム、強敵になると思います。



それでも第3セット目の日本は、胸のつかえが下りたような快進撃でした。
セルビアが焦り何度もミスを誘っていましたし、日本ラッキーと思う場面がいくつもありました、しかも荒木選手が乗っている感じで何を仕掛けても決めてくれました。
第3セットのハングリー精神は、セルビアを寄せ付けないほどに圧倒していたのだと思います。気合が違いました。



アチコチで木村選手の疲労を気遣う記事を目にしますが、木村選手のサーブレシーブが良いことも忘れてはいけないと思います。
あれだけ狙われて、あれだけ拾ってきた選手は他国にはいません。
ブロックされ体重が乗らない凡ミスが続く中でも、木村選手に匹敵する選手がいないことが、今の日本の脆さなのだと思います。


レシーブが良くラリーが続いたとしても、結局攻めきれず相手チームにチャンスボールを与えてしまう。
今大会、何度見たことでしょうか。
ラリーでのポイントはチームの士気を上げるものなのですが、それが決められず何度も消化不良を起こしてしまいました。
どちらにせよ、楽に勝たせてはもらえない試合だったことは明らかで、すっきりとは行きませんでしたが、オリンピックには参加できます。
今大会はオリンピック出場がなによりも大事なことだったわけですから、その点では胸をなで下ろせた結果で本当に良かった、良かった〜と、思いました。

さあ、オリンピックです。


どの競技も才能や技術や体力が一番で、バレーボールは特にチームワークも必要なスポーツ。
勝敗を分ける瞬間にはきっと、思い切りの良さや、気迫、精神的な強さがものを言うもので、昨夜の荒木選手のように調子が上がるとリズムにのって相手を負かしてしまう気迫という気がします。
決してデーター通りとはいかないもので、限界を競っているときこそ精神的なもの、気合とかが必要になってくると思います。


iPadを手にデーターバレーがどれくらいチームに役立つのかはわかりませんが、試合中データーをずっと追うのは、やはりどこかシックリこないし、韓国戦の時のように、全く機能しないときはボロボロになってしまいます。
せめて監督は、現場にいる選手たちの目を見て臨機応変に作戦を決めて欲しいなと思います。
データー収集は試合前日までに作戦は練りに練って、試合当日の生身の選手たちには機械がモノを伝えるようなものではなく、場面を切り替えるくらいに力のある監督の助言だと思います。


精神論で語ると全てが自分の想像ばかりで、何の確証もないものですが。
竹下選手、荒木選手のように、ロンドンオリンピックがラストチャンスだと思っているハングリー精神に富んだ有望な選手は、案外ベンチに坐るベテラン選手たちのほうだったりするのではと、私は思います。
それこそレギュラーのメンバーチェンジで、相手チームを惑わせると思うのですが。
オリンピックが楽しみです。