御長寿

hitto2011-05-27

フランス北部、ドービルで主要8カ国首脳会議(G8サミット)が開かれています。
福島第1原子力発電所の事故が、原発の危険性を示し世界を揺るがしたことから、原発の安全問題が主要議題となり、管首相は昼食会の冒頭に、日本の対応を10分間説明し、原子力安全に関する国際会議を来年後半、IAEAとともに日本で開催したいと言ったそうです。
ニュースを観ていると、管首相が何だかとっても嬉しそう、人災とも言われている自国の原発事故で、こんなに不名誉なことはないと思うのだけれど、にこやかに握手したりするのを観ていると悲しくなってしまう。
そう言えば、去年のサミットではポツンとしていて輪に入れなかった様子だったし、中国の厄介な問題があったりして気持ちが沈んでいたしなぁ、注目されるということは、それだけで嬉しいことなのかもしれません。
それと、世界経済問題や中東の民主化などについても話し合われるそうです。


昨日は午後から、お爺ちゃんの心臓エコーの検査、予約時間より少し早めに着いたので早く終われるかなと思ったら、お爺ちゃんの前に3人(中に2人、外に1人)同じエコー検査の方が待機していました。
待合の席に座っているのは一人のお年寄りと付き添いの方・・あああ、このお髭、この前ここで出会った102歳の御老人、すぐに私は声を掛け、お爺ちゃんに紹介しました。


前の時は、お爺ちゃんは診察室にすぐに入ってしまい、すれ違いで話すこともできなかったのです。
「あのー、確か、102歳の・・・」
「そうです、そうです。○太郎さん、有名やね」と介護士さん。そうだ、○太郎さんや。
「お爺ちゃん、102歳なんやて」
「えーーー!102歳?」
「もうすぐ、103歳です」と、介護士さん。
「しっかり、してはりますね」
「ハイ、何でも自分で出来ます」
「あのー、明治生まれですよね、明治何年ですか?」
「はい、私は自分の歳は忘れてしまって、面倒なのでただ明治生まれですと皆に言っているんです」
「頭はしっかりしているけれど、自分の歳は覚えなくていいのよ、明治42年生まれなんですよ」と介護士さん。
「ホー!背筋もちゃんとしている。私はもうすぐ90歳です」
「ホー、見えない、もっと若いと思いましたよ」


「あのー、写真撮らせてもらっていいですか?」
「写真いいですかって?」
「良いです、いいです」
「すみません」
私に、こんな厚かましいお願がサラっと言える度胸があろうとは・・・待合室には、向かい合わせに座った私たちしかいなかったので、すんなりと言えたのかも知れません。
院内では携帯電源は切らなくてはいけないから、まずカメラを向ける事自体が無茶苦茶・・でも、写真に撮りたかった、チャンスだと思ったんですね。
そして握手。
「まあ、握手までしてもらって、○太郎さん、本当に人気者やね」小柄なわりに大きな手でした。


施設では昼間は外に出て、いつもお花のお手入れをしているとか・・「動くことが一番ですよ。この歳まで有難いことです。ボケたらお終いです。人の世話になるのは嫌いです」と、○太郎さん。
お爺ちゃんは、「出会った人の中では一番の高齢者だ」と興奮して言いました。


因みに、松本清張太宰治大岡昇平埴谷雄高、皆同じ明治42年生まれです。
没年は皆違うけれど、清張83才、太宰39才、大岡79才、埴谷88才。○太郎さん、103歳で今尚元気!すごい!