今更です

hitto2011-05-26

今更ですが・・子育てにこれほど向いていない人(自分のこと)はいなかったかも?

昨日の夕刊(読売新聞)、「暮らしの手帖」編集長の松浦弥太郎さんの「暮らし向き」というコラム(育児はよい夫、よい妻で)をここに書いてあることを実践していると言い切った自信を心から尊敬します。


子育て真っ最中だったならば、全文を切り抜いて、壁に貼り付け何度も暗唱したかった。
少しは違った全うな子育てが出来たのかもしれない。


私の、私たち夫婦の子育てと言ったら、書かれていることの半分、いや殆どが出来た試しはなかった、反省反省の日々、いや多分反省すらする余裕もなく、疲れたまま一日を終え行き詰ってばかりいたと思います。

一番の口癖は「早くして」朝起きてから眠るまで、いちいち急がせてきました。
「今はダメ」「あとで」は日常茶飯事、「宿題したの?」「片づけて!」ほとほと親の言う通りにならないと思ってきました。
自立心の芽を摘み、自信のない子どもにしてしまったと悩んだ時もありました。
待つことの苦手な親でしたから。
望みなど叶えてあげたという気持ちも無く、我慢を押しつけていました。
子どもの望まないことを、数限りなく言いつけ罰まであたえていました。
親の自己満足=子どもの苦しみ、なんど交換したかしれやしない。

つまりは、そんな馬鹿親から生まれた子どもでも、子は育ち一応終了することが出来たらしいという事実。
長いこと子育てをしていて、一番成長出来なかったのは、私かもしれません。
顔を見ると、今も昔の癖が出てしまうからです。
私たち、夫婦仲はよしとしても、最も大切かどうかはわからない。
親はなくとも子は育つ、もちろん片親の子どもは、しっかりしている子が多いのも知っている。
以上、皮肉では全くありません。
本当にこのように子育てがしたかった。
以下、本文。


しつけと育児の悩みは、世の中の親のほとんどが抱いているものだろう。百人の子供がいれば、百通りのしつけがあるというように、簡単ではない。
中学生になった娘とは、ここ最近、目を合わせる機会が少なくなった。しかもこれも、彼女の自立心が芽生えはじめたかと見守っている。あっという間なようで、長かった娘との日々を振り返ってみた。
精神科医佐々木正美先生の著書などから学び、実践してきたことだ。


ひとつは、急がないこと。
とにかく急がずして、じっくりと待つ。
子どもに何かを言い聞かせたり、教えたりしたら、それから先は子どもに任せる。
こうしろ、ああしろ、と決して言わない。
子どもが自分で理解して、できるようになるまで待つ。


次は、望みをできる限りかなえて、心を満たしてあげること。
乳児の時から、子どもが望むことはできる限りしてあげる。
その代わり、望まないことは決してしない。
これは過保護である。
同時に拒まないこと。
「あとで」「今はダメ」と言わない。
そして、子どもの苦しみと、親の自己満足を交換しないこと。
子どもの自由を奪ってはいけない。
あらゆる人間関係を大切に築くこと。
近所付き合いや、学校関係の人たちとのよい関係は、子どもの成長に非常に影響するものである。
おもいやり、親切、礼儀、感謝の気持ち、他人へのいたわりなど、子どもは、身近な大人を観て覚えていく。
育児としつけにおいて最も大切なのは、夫婦仲である。
よい母親のためには、よい夫であるべし。よい父親のためには、よい妻であるべし。

・・・あるべし・・・