脱原発

hitto2011-06-17

福島原発事故、避難勧奨って、政府は16日、東京電力福島第1原発事故に伴って指定された警戒、計画的避難の両区域外でも年間の積算放射線量が20ミリシーベルトを超える懸念がある「ホットスポット」を、住居単位で「特定避難勧奨地点」とし、住民の避難を支援することを決めました。
枝野幸男官房長官が記者会見で発表したそうですが、これも今になって、と思うところ。
また追いつめられ故郷を去る決心をしなければならない人がいる。
苦しみの中に置きざりにされるものの大きさを考えると暗く沈んでしまう。


原発事故に伴う明るいニュースなど皆無に等しい。
状況が分かるほど、地震津波が来たとしてもやはり原発さえなかったら、と出口のない危機感に襲われてしまう。
進行している状況にも何食わぬ顔で、新聞やテレビ、ネットなんかを見ている自分に、本当は危機感など感じてはいないだろうと、意地の悪い自問を繰り返す、それでも無関心ではいられない。



原発さえなければ、そう言って自らの命を絶った人もいる。
現実は私なんかが思うより、ずっと厳しいもの。
漁業、農業、酪農、それまで就いていた大事な仕事を奪われては、生きる希望まで奪われてしまったと思うのは普通の神経です。
それでも生きていれば、きっと良いこともある。
そんな場当たりの言葉しか浮かばない。
けれど、自分も含めて今いるのは助かった命なのだと思います。


ただ・・ただ、原子力発電所の事故のこれからを考えると、先は真っ暗とばかり言っていられない・・しかし汚水処理ひとつをとっても困難な状況です。
水漏れとの報道が度々なされ・・・いったい原子炉建屋の中はどんなふうになっているのか、メルトダウンに続く恐ろしいことが実際に起きているのでは?と不信感が募るばかりです。
避難勧告をされたままの大勢の人々、後何年も辛抱したら帰れるでしょう・・とは決して言えない事態なのではないかと、頭の中は堂々巡りの疑問符ばかりです。

震災後ネットで最初に原発の重い記事に触れたのは、元東芝原発設計者の後藤政志さんのビデオでした。
http://www.videonews.com/press-club/0804/001779.php

原発事故の現状と想定される事態について講演されていました。
国会議員の方など参加者も真剣な眼差し、講演された後藤さんは、とても興奮した様子で「ベント」を取り扱う危機感を一目で感じ取れるほど、ただただ見ている側は、これは大変だと言う思いばかり。



次に目にしたのが、元GE技術者の菊地洋一さんの記事。
随分前に書かれた「命はほんとうに輝いている」(原子力の技術は全然確立していなかった)(2003年3月31日 三重県海山町)を読んで、脱原発の思いを強くしました。
すなわち実証されたようなものでしたから。本当に感銘を受けました。
http://www.stop-hamaoka.com/kikuchi/kikuchi2.html
YouTube中部電力靜岡支店への浜岡原発停止の署名を提出行動に参加したときの最近の映像は必見、その時に菊池さんの中部電力靜岡支店で訴えたこと、命がけでしてきたことを命がけで止めようとしています。
http://www.youtube.com/watch?v=gNWVljrvl3o


そして、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教
http://www.asyura2.com/11/genpatu8/msg/632.html
最近では、
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/808.html
原子炉の中に水はなく、全てが溶け落ちたか・・中は誰にも見られない。



広瀬隆さんの浜岡原発の危険性について警告している特別インタビュー
http://diamond.jp/articles/-/12199


まだまだ、他にもこのようにはっきりと発言している人がいるのでしょうが、これだけでも十分に原発は御免だという気持ちになります。


巷では脱原発デモが盛り上がっています。
テレビ、新聞では大きく取り上げない6月11日の大規模 脱原発デモ。
なかに、こんな記事を見つけました。
http://no-saiban-in.org/news/2011/06/51611.html


その様子がYouTubeにもあがっていました。
http://www.youtube.com/watch?v=c6VeyXxauqY


6月11日のデモに参加したときのことが克明に記されたブログも紹介いたします。
http://chitaneko.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/index.html#entry-70049084


こんなふうに自分なりに記事をまとめる作業をしてみて、いやぁ、とても時間が掛かりました。
多分、頭の中でバラバラになっていた記事を一度まとめてみたくなったのです。(まとめるというほどでもないですが)
報道される記事のどこまでが真実なのか、鵜呑みにせずに自分が信頼できる記事に出会う、日々自分と向き合い、一人ひとりの判断に任せること、それ以外に今はないです。
いつか大きなうねりになって、きっと正しい方へ向かうだろうと思います。