イヌイットの人々

hitto2011-09-01

次男の帰宅が遅いので、ついつい深夜までテレビを観てしまう。
昨日はNHK「時論公論」からの流れで、「日本人イヌイット 北極圏に生きる」を観てしまった。
途中までだったが。
この時間帯、だいたい再放送のものが多く、このドキュメンタリー番組も数日前に放送になったものだと思う。
日本人イヌイットという言葉だけが予告を観て知っていた。


北極点に近いグリーンランドで狩をして暮らす人々。
純粋な人間の営みがまだそこにはあるのだと思うのと、氷山の景色の美しさに見惚れながらもその厳しさは半端じゃないのだろうと想像したり・・日本人という誼でこの番組が製作できたとするのなら、イヌイットの人々に感謝したくなるような番組でした。

知られざる世界のなんと多いことか。
日本語でのやり取りはできていたのか、ビデオカメラをヒロシさんに渡してヒロシさんとその家族の日常を追ったものだった。
ヒロシさんの3人の子どもたち、その生活の断片や、長男を狩に連れて行ったりと、日本の暮らしからは大凡考えられない狩の様子がドキドキするほど衝撃でした。

アッパリアスという鳥の群れがやって来て「お星様が飛んでいる」と確か女の子が言っていた。
ビデオに写ったアッパリアスはキラキラと光って綺麗だった。
そのアッパリアスが大群となって大空を舞い、ヒロシさんは虫取りの網のようなもので次から次へとキャッチしていく。
長男のイサム君が見よう見まねでアッパリアスを捕まえるが上手く入らない。


捕まえてすぐに鳥の心臓を止めるのだが、イサム君は両手に持ったまま心臓の位置が分からず父親に聞いている、父親は優しく、「ほら、ここを・・・」とギュッとアッパリアスの心臓を抑えていた。
その様子が今も目に焼きついている。
狩をして暮らす人々は生きるためのもので、必要以上には獲物を殺さない。
アザラシもセイウチもトナカイも。


一瞬、獲物を解体する場面は残酷だと思うが、手を汚さずに私たちは多くの動物の死によって生かされていると思うと、贅沢に並ぶ食材や食べきれずに大量に出す残飯に何も思わない人間の方が余程残酷な生き物かもしれないと思うのでした。
そんなイヌイットの人々のところにも文明社会の波に押されて、テレビゲームに高じる子どもたちの姿があったり、氷山が年々減り続け、温暖化の問題が生じていたりして、暮らしの形が変わってきている様子。


文明の恩恵にあやかっている側の人間が何かを言える立場ではないけれど、せめてイヌイットの人々の生活が追いやられないようにと思いました。


この番組を観てからというのも変な感じがするけれど、滅ぼしてしまった張本人の子孫である私が土曜日には、入場整理券が手に入ったので「アイヌ文化フェスティバル」を見に出掛ける。

その日は続けてZEPP大阪での「岡林信康 コンサートツアー 2011」へと流れ、初生岡林である。

明日は、これも初、接骨院へ行く予定(予約)、レントゲンを見ながらオリエンテーションをするらしい。
台風の経路が気になります。