全日本、高橋選手クワド、おめでとう!!

hitto2011-12-24

全日本フィギュア男子SP、すごかった〜もう興奮して長女に電話までしてしまった。
あんなに大好きなフィギュアを(長女は今年2回?3回かも、アイスショーなどを観に出掛けている)見ていなかったなんて、なんてこと。
まあ、社会人には難しい時間帯か。
けれど、高橋大輔選手のあの神演技を観られなかったというのは、なんとも気の毒な話。
多分今日のフリー前に録画は流されるだろうが、結果を知らずに観るのとでは興奮の度合いが違ってくるだろう。
私にしても最初のうちは、淡々と観ていたにすぎない。
テレビ局も今年は沢山の選手の演技を流してくれて感謝。
GPシリーズの淡白な放送に慣れてしまっていたから、多くの選手の演技を観ることができたのは嬉しいし新鮮だった。
上位を目指す素晴らしい選手たちが日本にはこんなにいるのだと気付いた驚きと喜び。
ジュニアの選手も頼もしい。
世界の頂点に向かって頑張ってほしいです。
全日本全ての選手を応援したい。


昨日の夜はわたし一人、誰にも邪魔されずに贅沢なテレビ観戦。
ノートに簡単なメモをとりながら誰にも見られたくないような格好で、至福のときを過ごしました。
今夜のフリーと女子のショートは、ゆっくり観られるとは限らないので、昨日のショートだけになるかもしれないけれど、書き残しておくことにしよう。

最初に演じたのは田中刑事選手、まだ17歳の世界ジュニア2位の選手。
日本ジュニアの層の厚さがすこし分かる。
丁寧なスケーティングで、若干スピード感に物足りなさは感じられたけれど、ジャンプはノーミス、演技も観ていて清々しい気持ちになりました。
ショート67,48点と高得点。来年、再来年と技術が磨かれていく成長が楽しみ。


次に14歳という少年だけど、あのエキシの少年が全日本の競技に参加するということは、それだけで技術的なレベルの高さは承認されたようなもの。
宇野昌磨選手、63.49点とこちらも高得点。
ジャンプやスピンは大きな選手にも見劣りしません。タクタミちゃんに匹敵する選手だわ。


次もジュニアの日野龍樹選手、来年2月で17歳。
全日本ジュニア優勝の実力のある選手。
身体の線が細く成長期真っ只中という感じのする選手、3Aをクリアに決めた後、3−3がお手つき、最後の3ルッツも着氷が乱れるなど、勿体無いところがあったけれど、間違いなく成長株。
60,19点と挽回の余地を残しての今夜のフリーが楽しみ。
60点台の選手が多いから3位以下の予想が全くできません。



そして日本のホープ小塚崇彦選手。
空気が変わる緊張感。
2連覇をかけた演技が始まる、赤のコスチュームが一際氷上に映える。
さすが手堅くジャンプを決めていく。
3−3、3A、とソツがない、これは多分演技が全て終了してからの感想で、小塚選手の演技が観終わったときには、スタンディングオベーションが沸き起こり最高の演技とわたしも喝采していました。
本人も「今できることは全てできた・・・」と納得の演技でした、それにそれは本当に凄いこと。
今年集大成となる演技は、頂点に達したとも思えました。
得点は85.60点と、それまでの選手から見るとダントツの高得点。
この時点で、この高得点は羽生選手と高橋選手にとってもすごいプレッシャー。



次に町田樹選手、彼も2011年12月に行われたゴールデンスピンの優勝者で実力のある選手。
最初の3Aの着氷がすこし危なげだったがすぐに持ち直し、3−3が見事に成功、と3ルッツもきれいに着氷、高得点が期待できる。
結果は74,64点暫定2位の貫禄でした。



次の選手が20歳の佐々木彰生選手、2010年オンドレイネペラメモリアル優勝者、とても動きが溌剌として高感度アップ。
忍者の楽曲も良かった。
3Aが惜しくも転倒、3−3と跳んで最後の3ルッツは片手を挙げたままでの回転、観客を沸かせていました。
何度も観たくなるような演技を披露してくれた選手でした。
是非今日のフリーも流してくれたらいいのだけれど・・・得点は60.45点。



続いて村上大介選手。
4回転を跳ぶのか、と期待しながら観ていました。
サルコウを失敗、3Aもおてつきになってしまったか、最後の3フリップは見事な着氷、ただコンビネーションが抜けた形になってしまいました。
実力のある選手なので、4回転のリスクは大きなものだけど、攻めの姿勢でこのままフリーに繋げていって欲しい。



次も20歳の中村健人選手。
東日本2位の選手。
彼はスタイルが抜群にいい。
3−3、3Aはきれいに着氷、最後の3フリップが転倒して68.58点と町田選手に迫る高得点。
未来が明るいなあ。


さて、ついに高橋大輔選手の出番、練習風景からも羽生選手を目で追っていたような感じがしましたが、「気持ちがすごく入っていた」と本人が言うように、負けず嫌いな性格と攻めの演技がピッタリとはまった今回の演技でした。

4−3ときれいに跳んだときには、わたしもソファーから転げ落ちそうになるくらい魂げました。
演技終了後もしばし興奮が冷め遣らず、ここで会心の演技披露になろうとは・・・素晴らしい。
全ての選手が目指すべき頂点の演技だったのではないだろうか。


インタビューでは、まだまだこれからというような控えめな感じでしたが、いやいや、あれほどの演技は、ここ最近観たことがない。
金メダル間違いなしでしょう!という演技に大拍手!点数がというよりも、4−3におめでとう!!!

得点は96.05点と群を抜いています。
攻めて、攻めて、ここまできたという、全く素晴らしい選手です。



高橋選手の後にでは、次の選手がすこし気の毒なくらいな気がします。
その気の毒な選手が無良崇人選手。
西日本1位という紹介でした。
無良崇人選手も実力の持ち主なのですが、コンビネーションが入らず、ジャンプ2つがミスになってしまい60.05点と本人には残念な結果だったけれど、60点台まだまだフリーで上位を目指せます。


最終滑走は羽生結弦選手。
今季の目覚しい活躍には目を見張ります。
ロシア大会、ファイナルとクワドが一番安定していた日本選手なので、今回もと期待して観ていました。
練習で安定していた4回転なのに、まさかの失敗、最終滑走の重圧があったのかもしれない。
それでも始めのジャンプは3回転になって、次のジャンプが3A、コンビネーションが3−2と決め、3−3とできなかったのは最初のジャンプと同じにしないためのものでした。
この辺は落ち着いて判断していた。
得点は74.82点と思いましたが、今朝の新聞では4位で、町田選手が3位。
ということで、羽生選手の本当の得点は74、32点でした。


と、なんだかすっかり頭はフィギュアモード、高橋選手の演技があまりに素晴らしかったので、今夜のフリーが待ち遠しい。
浅田選手の演技を見守りつつ、フィギュア全日本を楽しもうと思います。