「タイム」2011年 アメリカ

hitto2012-08-31

昨日と打って変わり、DVD新作。
「タイム」2011年 アメリカ映画を鑑賞。


『TIME/タイム』(原題: In Time)は、2011年のSFスリラー映画である。監督、脚本はアンドリュー・ニコルが務め、ジャスティン・ティンバーレイクアマンダ・サイフリッドらが出演している。原題は当初『Now』、『I'm.mortal』

そう遠くない未来、人類は遺伝子操作で25歳から年を取らなくなることが可能になった。人口過剰を防ぐため、時間が通貨となり、人々は自分の時間で日常品から贅沢品まで支払うこととなった。裕福な人、すなわち時間を十分に持っている人たちは永遠に生きることができるのだ。他の人は不死のために時間を得るために働き、時間銀行から利子付きで時間を借り、人によっては他の人から時間を奪い、生活していくのであった。左腕に光る時間表示が0になるとき、人は命を落とす。一秒一秒が無駄にできなくなった世界で、ある貧乏な男がひょんな事から117年もの時間を手に入れる。byういき


命が持ち時間?時は金なり?
序盤の流れから先が読めずワクワクして引き込まれる。
時間を使い果たす瞬間のスリル、何という残酷物語。
それに子も親も、そのまた親も25歳の顔、そうは見えない人もいたが。


何故に追われるのか、時間強盗だと決めつけられ、大量の時間を持つことが罪なのか?
スラム街の人間は生かせてもらえない不条理に向き合わされている。
沢山の時間を譲り受けた主人公は、理不尽な富裕層のいる街へ殴りこみという筋か?と単純明快なのかと思っていた。



ところが、富豪の娘である女性と知り合い、いざ「俺たちに明日はない」ばりの銀行強盗、時間の貧困層たちへ時間のプレゼント。

人々は我先にと時間を奪い合う。
ところが「俺たちに明日はない」の残酷なまでの結びがないので到底足元にも及ばない。
比べるものでもないけれど。


面白くなりそうな気がしただけに、尻切れトンボで終わってしまったから、スッキリしない。
延々強盗をやって暮らすのか?
スラム街にしても時間を労働で得ていた人たちが、使いきれないほどの時間を得てしまうとどうなってしまうのだろう。
働かざる者食うべからず・・とかいう以前の問題が生じる。
せめて時計を破壊するヒントでもあったら良かったのに。
あれでは世の中は腐敗してしまう、ハッピーエンドには程遠い。


やったー!という爽快感も満足な解決法も見られない。
二人の息の合ったところで再び強盗・・何だ?おしまい?という感じで、つくづく惜しいことをしているなと思いました。