映画「史上最大の作戦」1962年、アメリカ

hitto2014-06-07

昨日、イギリスのエリザベス女王がフランスを訪問したそうで、短いテレビニュースの中でもフランスのもの凄い歓迎ぶりに目を奪われました。
女王は88歳、フィリップ殿下は92歳だそうで、とってもお元気そうでした。



1944年6月6日、丁度70年前の昨日、第2次世界対戦で連合軍がフランスのノルマンディー海岸に上陸した日で、フランスでは70周年の式典が大々的に行なわれ、G7の首脳陣のうち何人かはその足でフランス入り、安倍首相はイタリアへ向かいました、イタリアも蚊帳の外になるのかな。


ロシアのプーチン大統領も式典に列席され、オバマ大統領と出会い短時間ですが話されたとか、しかもプーチン大統領ウクライナのポロシェンコ次期大統領とも短時間の会談が成されたということで、他所の国ながらホッとするニュース。

兎に角、話し合いでけりを付けてほしいものです。

ロシアが中国に寄り過ぎるのがこのところの一番の不安材料です。
なんとか世界平和のためにG8に復帰してほしいものです。




そして、昨日のお昼のNHK、BS映画がこのノルマンディー上陸作戦の日に合わせた感じで「史上最大の作戦」でした。

史上最大の作戦」1962年のアメリカ映画。モノクロ。
コーネリアス・ライアンによるノンフィクション「The Longest Day」「史上最大の作戦」を元に映画化された。第二次世界大戦における連合国軍のノルマンディー上陸作戦(作戦名は「オーバーロード」)を取り扱った戦争映画。アメリカからジョン・ウェインヘンリー・フォンダらが参加した他、英仏独からも豪華キャストを迎え、40億円以上の巨費を投じた、当時としては「史上最大の」映画。連合国側だけでなくドイツ側の視点でも描いているドキュメンタリー風の映画で、臨場感に溢れている事で評価が高い。byういき


キャスト
ジョン・ウェイン
ロバート・ミッチャム
ヘンリー・フォンダ
ロバート・ライアン
ロッド・スタイガー

ショーン・コネリー
ポール・アンカ


私は昨日雨を避けて、お昼に買い物へ出掛けたので、映画は既に始まっていましたが、後半2時間くらいは観られました。
戦争映画は勝利した国の視点で描かれがちですが、この映画は極力史実に忠実であるよう思いを込めて作られたと思いました。


私の中では、「硫黄島からの手紙」に並ぶ良作品だと思いました。
ドラマですが「坂の上の雲」の戦闘シーンにも同じように感じましたが、何百何千の兵士がいとも簡単に死んでいく、その戦争の残虐さを知るだけでも観る価値はあり、戦争映画こそ丁寧に作らないといけないと思います。



映画という点で観れば、こんな大規模な再現戦闘シーンをよくぞカメラに収めたというか、その製作者、キャストたちの熱意が相当なものだったと思いました。


残酷なシーンが多いので敢えて白黒にしたのだと思います。

不思議と生と死の緊迫感があまり感じられなかったのは、生き長らえた兵士をキーポイントに伝えていたからか、往年の大俳優が生き生きと動き、誰が誰かと思い出す人はもう少ないだろうけれど、若き日のポール・アンカがちょこちょこ出てきて、そのシーンだけは笑えた。


当時を思っても、こんなスケールの大きい映画を、国を越えて集合し映画に作り上げたってことが、本当に凄いことです。

そしてきっと6月6日が来る度にどこかでこの映画を見ている人がいる。


アジアじゃ戦争映画を中国の大俳優と一緒に作り上げるって考えられない、まだまだ無理があるよね。

何れにしても、戦争における作戦は、どの国も勝つために無茶を承知でするもので、この時代もそれ以前も人海戦術に勝るものはなく、多くの人を死に至らしめる戦争って馬鹿げています。



そして一年後には原爆が使われるのですが、被爆国としてはもうこれ以上の残酷な武器はないと思い知らされているから、この先の未来に絶対使われることがないようにと世界に訴えることが被爆国の使命なんだと思います。