「むぞらしか」は、熊本の方言で愛らしいとか、可愛らしいという意味です。
土曜日、移転した新歌舞伎座へ、始めて行って来ました。
思っていたよりも広く舞台が見やすかったです。
1階席、2階席、3階席とあって、どの席からも舞台が観られるようにコの字に配置されていました。
私たちは2階席。
後ろと前が半回転する舞台装置は大掛かりでありながら無駄がなく、場面ががらりと変わって面白かったです。
これがお芝居なのかと物珍しげに魅入って、30分休憩の間は新歌舞伎座名物の幕の内弁当を頂きました。
とっても贅沢な時間でした。
今から30~数年前に姑と2人、大阪新歌舞伎座で杉良太郎さんを観たことがあったのですが、殆ど記憶にありませんでしたが、今回は記憶に留めておくために忘れないうちに記事にしておこうと思います。
大阪新歌舞伎座、<島津亜矢>特別公演
第一部 お芝居「おしずの恋」原作は山本周五郎「おたふく物語」
キャスト:島津亜矢、三林京子、左とん平、田中健、前田耕陽、他
第二部 島津亜矢コンサート2014 「白紅」貫き通す
亜矢ちゃん、なかなかどうして、演技が巧い!
そして声が優しい、包容力があって頼もしい。
三林京子さんと左とん平さんの掛け合いは、もしやアドリブも交えているのかなと思うほど一貫して自然体なので、舞台上は常に安定感のあるお芝居になっていました。
歌謡ショーと思いきや、手抜きの無い演出で見応えがありました。
おしずの相手役は昨年に続いて田中健さんらしいのですが、物語上最初は物足りなさもあったのですが、流石に演技者、感情のこもった台詞回しに感動いたしました。
なんと1時間半ものお芝居、場面が変わる度に右の方から左の方からと役者さんが出演して、照明効果も手伝って大変面白かったです。
お父さんとしては、お芝居が削られても歌をもっと聴きたかったと、言っていましたが、私は結構お芝居に嵌っていました。
そして、第二部は歌謡ショー。
真っ白なウエーディングドレスで登場、ショートヘアになったので凄く似合っていました。
「星に願いを」や「Shall We Dance」「ニューヨーク・ニューヨーク」横文字歌詞ながらのりのりで歌いあげていました。
こういう面はテレビじゃ殆ど観られません。
そして着物に着替え・・着替える間のダンスと生演奏も観客を退屈させず面白かったです、いよいよ演歌の世界。
まずは「女の港」大月みやこさんのカバー曲ですが、しっとりとしかも感情のこもった歌いっぷりで艶やかした。
サブちゃんの「なみだ船」や「風雪流れ旅」なども歌いましたよ。
阿久悠さんが作詞された「一本釣り」作曲は浜圭介さん、サブちゃん(原譲二)作曲、作詞 は星野哲郎さんの「大器晩成」、とっても尊敬しているのが伝わりました。
そしてゲストとして迎えた百八の演奏者さんの、素晴らしい演奏も聴けました。
生演奏って本当に気持ちがいいです。
忠臣蔵もやりました。
只今売り出し中の「かあちゃん」。
何曲か抜けているかと思いますが、精いっぱい思い出してみました。
会場の掛け声がたくさん聞けましたし、新歌舞伎座くらいの距離感だと、とっても真直に感じられます。
良い想い出になりました。
因みにお父さんが一番聴きたかった曲は、「海鳴りの詩」かな。
この曲を聴けなかったのが多少心残り。