正倉院展

hitto2014-11-13

奈良の正倉院展(第66回)去年は行けなかったけれど今年は行って来ました。
前回ブログの鹿や電車の写真はその時のものです。

私が行ったのは11月1日、お天気もそれ程良くなく傘持参でしたけれど、お陰で列に並んでいたのは2〜30人くらいだったので、スムーズに入館できました。
団体客の入り口の方は長い列が出来ていました。


会場に着いたのは正午を過ぎた頃。
展示されている至宝の数々を真直に見ることが出来ました。

外はどんよりしていて猿沢池周辺は人がまばら、後はゆっくり奈良町を歩きましたが結局一日傘を広げることはありませんでした。




昨日は終了日で、天皇皇后両陛下の傘寿をお祝いして入場無料だったので大盛況だったようです。

入場制限がされているので、館内は何時行っても同じ具合なのですが、外では1000人以上(開館前)の列ができたそうです。


今年一番の注目は天平美人が描かれた「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」
6枚のうち4枚が展示されていました。
ふっくらとした女性が優雅で、聖武天皇の寝室に飾られていたらしいです。
美しい絵に囲まれてどんな夢を見ていたのでしょう。


他には「桑木阮咸(くわのきのげんかん)」4本弦の楽器。



聖武天皇が愛用した両ひじをつく台の「紫檀木画挾軾(したんもくがのきょうしょく)」


儀式用の絢爛豪華な靴「衲御礼履(のうのごらいり)」


ガラスで作られた美しい形の水差し「白瑠璃瓶(はくるりのへい)」

絹や金箔きんぱくを切り抜ぬいて新春行事で用いた飾り物「人勝残欠雑張(じんしょうざんけつざっちょう)」などなど。



私が一番長い時間眺めていたのは、今年の干支の午と来年の干支の未が絡み合うように描かれた大理石の置物「白石鎮子(はくせきのちんす)」・・写真がない

自分が来年還暦ってこともあってか、未さんが素敵に彫られていて良かったです。

技術もさること描写がリアル躍動感にあふれた表情で、大理石のものは全くそれが何千年前であっても残せるものなのだとつくづく思いました。

他にもたくさん天平文化の輝く財宝が展示されていて、暫し日常の細々したことからは解放され、遥か昔の彼方へ思いを馳せていました。


もう10日も経ってしまって、今ごろ復習するのも何かいい感じ。