パスポート申請へ。

hitto2006-10-21

昨日は兎に角、忙しかった。

午前中には、(おじいちゃんの介護保険をかなり前に申請していたので)介護士さん?(ケアーマネジャー)が、訪問する事になっていたし。

始めて会う人に、おじいちゃんは、最初から自分の病歴を話し込むので、親切な係りの方には、ご苦労様の気持ちでいっぱいになる。


簡単な、お昼ご飯を急いで済ませ、午後からは、パスポート申請の手続きに出掛けた。

途中パスポート用の写真を撮って、葉書を買って、準備万端で窓口へ。


あっけなく申請完了。


窓口に座る、手際良い係りの人の言葉を漏らさないように聞き入り、ワクワクする気持ちとは裏腹に事務的に流されてしまった。

そりゃ、この写真ちょっと上向きで残念でしたねえ、とか、どうでも良い話なんか出来ないし。


普段から電車に乗らないので、乗り継いで、天王寺まで行くだけで、人混みにもまれ、右往左往してしまう。

いつもの疲れではない、疲れが生じる。

回りの人の、歩くテンポに合わせ、後ろから、ぶつかれない様に歩くのも、無意識の内に疲れを増長しているに違いない。

長女が付いているので、心強かったが、長女は、回りに異常に気を張り巡らすので、逆に声を掛ける事もうっとうしがられ、目に見えない鎧を身に付けて歩いている様だった。

逆に回りを行く人々は、こちらに気にも留める筈もなく、長女の意識の空回りが、不憫にも思えていた。

長女にとって、自然体でいる事が出来るのは、この環境では、いかに難しい事だったのかと、今更のように考えさせられた。

只、歳の離れた年輩の人(駅で道を尋ねられる)や、小さな子供(電車で話掛けられる)には、幾分落ち着いた対応が出来る事が救われる。

同年代の働く人々に対しては、厳しく、自分の隙を見せない。

意識してプライドを高く持っているようでもある。

それでしか、バランスを保てないのだと思うと益々、不憫に思う。

今だ、思春期の谷間に迷い、脱してはいないと経験の重みを実感させられた。

16歳からのブランクを普段感じていない、親である自分が、情けなくもあった。

いや待てよ、またしても、こうあるべきと言う考えが、頭をもたげている。

もう一度、整理をして考えよう。

香港へ旅行して来ることで、何かヒントがあるかもしれないし。


喧嘩ごなしの会話をやめよう。

何ひとつ得るものがない。

これが、私には一番の課題なのだ。

むき出しに、嫌悪感を持たれるばかりで、辛い結果になる。

そんな、気持ちを改めて考えさせられながらも、パスポート申請を無事終えた。


帰りは、ABCクラフトに足を延ばし、目の保養。

あれもこれもと、興味の惹かれるものばかり、所狭しと陳列されていて、時間は、いくらあっても追いつかない。

私にとっては、ディズニーランドへ行くよりも楽しい。

ここでは、長女も物珍しい手芸の数々を見て、刺激を受けたようだ。

パッチワークの道具を少し買って、又一週間後(パスポートをとりに)に来るのだからと、家路を急いだ。

案の定、家に着いたのは6時を過ぎていた。

炊飯器は予約してあったので、余裕はあったが、買って来た刺身と焼き鳥、焼きうどんを付け合わせに作って食べた。

パック詰めにされた、あまりに小さな、あさりをみそ汁にして。