とりとめもなく・・・親心

hitto2007-05-22

昨日の午後からSKさんが、ビデオを持って我が家まで来た。
暫く世間話をして、お茶をした。とても良く喋る人で、色々と聞かせて貰った。会って話しをするのは一年振りくらいなので、とめどなく話す、話す。
長男と幼稚園から一緒だった友達のお母さんだ。小学校、中学校はクラスも離れ、それ程、接点も無かったが、同じ高校に進み、一緒にバンドもやっていたので、子供同士は仲良く、きっと、親友と呼べる間柄なのだろう。
一時は、一緒に洋服を売るお店を開きたいと、夢を語っていた。それ故に、去年の2学年に進む頃、退学しようかと迷っていた。どうする事も出来ないで、悩む長男を見ていたが、本人の決断を待っていた。

赤ちゃんを寝かしつける様にそーっと我慢、我慢。どちらに転んでも(進級か?退学か?)大人への通り道、自分で決断した事には、仮に失敗と気付いても自己責任なのだから、それで又成長できるのだ。なのに、なんで、こうも親ってのは、楽な方、楽な方へと子供を導きたがるのだろう。少しは苦労させた方がいいのかも。と歯を食いしばって遠目で見るしかない。だって、人間として成長できるのは、逆境にある時だもの、平坦な道が一番だ、なんて思いたいけど、そんなぬるま湯の中では、人間形成もあったものでは無い。それでなくとも、我が家の子供達は苦労、努力が大嫌い。楽な方へといきたがる。結局は後でその付けが回って来るのに・・・。気が付かない馬鹿者かも・・ため息。・・・以上去年3月の日記から・・・


そして、大学への授業料、振り込み期限が迫って、お父さんと、よくよく話し合って、これからの一年は、無駄になっても良いからと、振り込むことにしたんだ。履修届も出さず、学校から催促の連絡を貰って、本人も「学校へは行かないから」と言っていたが、渋々必修科目のみの履修届を出してきたんだ。
SKさんが言っていた。「お母さんの勝利だね」って。勝利で有るわけがない。履修届けを出したのは長男。そして、その科目の授業を受けたのも長男。
安全パイを残してあげたわけではない。真剣にこの一年、進路変更に悩み続けて、バイトに明け暮れていた。思ったほど貯金も出来ず、少なからず、現実の厳しさを垣間見たのかもしれない。それも必修科目を落としていたら、そこで大学生活はピリオドだったのだから。
その友達は、回りの協力もあって、夢に近づいている。もしかしたら共同経営者になっていたのかもしれない。だけど余程、気の合った者同士でも共同経営は難しい。今も友情が続いているのは、長男が一歩、出遅れたからだろう。
親は結局、楽な方へと導いたのかもしれないが、答えは未来にある。長女が2年で退学したことで、親は「お前もか 」と諦めの境地だったのだから。無力に等しい親の意向など汲んでくれなくとも良い。・・・と又、強がりを言ってみる。実際は親の意向を汲んだ形なのか・・・されど、子供の人生に責任は負えない・・・。
今年、進級出来た長男は、命一杯の履修届を出して、日々健闘している。今だ未来の予想など出来るはずもない・・・が、自己責任、自己責任。

さて、仕事がやって来る。病気なんか吹っ飛ばさなければ・・・