なつかしのフォークソング♪

hitto2007-10-18

遠い世界に・・・ 五つの赤い風船
 
遠い世界に 旅に出ようか   それとも赤い風船に乗って
雲の上を 歩いてみようか   太陽の光で 虹を作った
お空の風を もらって帰って   暗い霧を 吹き飛ばしたい


僕等の住んでる この街にも    明るい太陽 顔を見せても
心の中は いつも悲しい      力を合わせて 生きることさえ
今ではみんな 忘れてしまった   だけど僕達 若者が居る


雲に隠れた 小さな星は    これが日本だ 私の国だ
若い力を 身体で感じて    みんなで歩こう 長い道だが
一つの道を 力の限り     明日の世界を 探しに行こう

 
1969年・・・「遠い世界に」五つの赤い風船の有名な一曲です。
西岡たかしさんの作詞、作曲・・・最近もNHK(BS2テレビ)のフォーク大全集とかの番組に登場して歌われていましたね。
南こうせつさんや坂崎さん(アルフィー)司会の番組を見て最初は、驚き(年月の流れ)「本物だ〜」と言う感動もあったのですが、この頃は精力的に活動されているようで、何とも頼もしい気持ちでいます。いつまでも聞かせて欲しい一曲です。

当時は、テレビで生出演されることはなく、特にこの曲が印象に残るのは、ブームに乗ってみんなで合唱出来たからでしょう。
ギター伴奏があれば、この曲は、皆で歌える定番中の定番でした。高音部に自信のある人は必ず最後にハモリを入れてくれたり、盛り上がる曲でした。
今、噛みしめて聞いてもなかなか良いです、この歌に対する思い入れが大きかったのでしょう。

漠然と歌詞を読んでも、若者に希望を持たせてくれ、明るい印象が残ります、教科書に載せられてたとは(後で知りましたが)「なるほどな〜」と思います。が、決してこの頃の日本は、希望(若者目線)が持てるような社会ではなかった。
子供心に恐いものだった・・・学生運動の激しかった様子などは、その後のテレビで何度も映像として見せられているからか、今も記憶に残っていると錯覚してしまう。
大学構内のバリケードを押しのける警備隊と学生の衝突は、今では考えられないだろうな〜、あのエネルギーは若者の連帯感と社会に対する一途な思い(多分正義感)がそうさせたのかもしれないが、一流大学の大学生が何人も逮捕されたことや、その年の大学入試がなかったりで、大人達はみんな冷ややかな顔をしていたに違いない。

そんな時代を背景に作られた曲だったから、明日に希望を繋げたかったのでしょうね。全てをひっくり返しても、ここは、日本だ!私達の国!・・・力一杯生きていこう!と・・・今と比べると時代錯誤な気もしますが、今なら世界に羽ばたこう!と言いたくなるのかも。
この歌のとおり、この歌を歌った世代が日本を背負ってきたのです・・・感無量!