ひとはみな・・・「旅人よ」・・・

hitto2007-11-08

偶然にも、連日午後10時前に、ローカル番組のチャンネルに合わせてしまうと、加山雄三さん率いる豪華メンバーで、チャリティーコンサート(新潟県中越沖地震)の模様が映し出された・・・コンサートは、殆ど最後のクライマックス・・・出演者総出で、「旅人よ」を歌うところでした・・・毎夜、再放送されているのかもしれない。

連日、声を合わせて「旅人よ」を私も当然歌った。
「旅人よ」は、遠い昔、中学3年生の時の合唱コンクールで歌った、思い出深い曲だった。

遠い昔ではなく、少し前の昔、ラジオから流れた「旅人よ」に声を合わせて歌っていると、むしょうに胸にこみ上げるものがあって、二度と戻ることもない思春期の懐かしくも、弾けていた仲間達を思い出していた。
その時の感情が、再び思い出され、切ない気持ちが現実の自分とは無関係に襲ってきてしまった。

卒業という節目で、2度と会うことのない仲間達の顔が眩しく、交わした言葉のやり取りや、席順まで、恥ずかしく、意地らしく・・・30年以上が経ったというのに。
学生時代の同窓会案内は、過去に数回戴くものの、遙か1500キロ程離れた土地に住む私は、一度も出席する事が叶わず・・・極近い友達との再会は、札幌を尋ねる度に果たせるので「それが、同窓会みたいなもの」と自分に言い聞かせてきた。
会わぬが花のような気がしていたが・・・

一昨年、35年振りの同窓会に、出席した経験のある夫に言わせると、見た目のギャップを埋める作業は、期待と失望が(自分も含めて)入り乱れ、記憶のままの人、人格まで変わってしまった人と色々あるようで。恐い物見たさは、誰にでもある感情かもしれない。


そして、又この「旅人よ」の歌詞が、とくに心に浸みてくる。
メロディーも伸びやかに未来を見据えているようで心地よい。
加山さんの作曲の才能には、驚かされる・・・天は二物も三物も与えてしまったようだ。
ただ、この曲の作詞は、岩谷時子さん。この方も沢山の名曲を作詞している才能の持ち主。越路吹雪さんのマネージャーとしても有名な人です。
父親が越路吹雪さんの大ファンだったな〜。「愛の賛歌」が最も有名な曲かな。(ウィキペディアに詳しく書かれている)


この曲「旅人よ」で、一番好きなフレーズは、・・・いのち〜果てるまで〜♪
いつ途切れるとも知れない命を・・・こう歌うとは・・・何かいいなあと思う。
いいものは、良いとしか言えないのが・・・ネ ><

まだ人生半ば、「いのち果てるまで♪ 〜君よ〜夢を心に〜若き旅人よ♪〜」の気持ちで、まだまだ生きていきたい・・・しみじみ。

想い出の一曲・・・加山雄三さんの「旅人よ」 1966年・・・
合唱コンクール・・・といってもクラス対抗です・・・歌ったのは確か1970年)

  「旅人よ」
  作曲:弾 厚作(加山雄三さん) 作詞:岩谷時子
風にふるえる   緑の草原      たどる瞳輝く   若き旅人よ
お聞き遥かな   空に鐘が鳴る   遠い故郷にいる   母の歌に似て
やがて冬が冷たい   雪を運ぶだろう  君の若い足跡   胸に燃える恋も埋めて
草は枯れても   いのち果てるまで     君よ夢を心に   若き旅人よ


赤い雲ゆく   夕陽の草原   たどる心優しい   若き旅人よ
ごらん遥かな   空を鳥がゆく   遠い故郷に聞く   雲の歌に似て
やがて深い静寂(しじま)が   星を飾るだろう     君の熱い思いで   胸に潤む夢を埋めて

時はゆくとも   いのち果てるまで     君よ夢を心に    若き旅人よ ム〜ム〜・・・