風の果て・・・

hitto2007-11-19

昨日から、いよいよ冬の到来という感じになってきた。 木枯らし一号が吹いて、身も心も寒々としてしまいました。
そんな冷たい強風の吹く日(日曜日)に、珍しく家族全員が出掛けるなんて、久しぶりに鍵を閉めて出掛けました。
それぞれが、外の用事を済ませ帰って来たのは、やはりバラバラ・・・家族全員が元気ということで万々歳。


風と言えば、今NHKで放送している木曜時代劇「風の果て」が面白い。

バレーがあったり、女子フィギュアースケート(浅田真央ちゃん、少し大人っぽくなって、昨日は、連覇達成!グランプリシリーズが、ますます楽しみです、頑張れ!)があったり・・・ですので、忘れず録画に撮って見る。

藤沢周平さんの原作なので、厳しい時代にあった日本人の良き若者達(武士)の心意気が楽しみだった。
出演者もNHKならではの芸達者な方揃い。文句無く楽しめると思ったからで、間違いなかった・・・
ちなみに、前回「夏雲あがれ」前々回「陽炎の辻 〜居眠り磐音 江戸双紙〜」も面白く見させてもらった。

今回は主人公、隼太(はやた)の若い頃を福士誠治さん(この方も朝ドラから、更に成長されました〜ウマイ!)その後を引き継いで、佐藤浩市さんが演じられている。

剣を一緒に学んでいた仲間達(青春時代劇だけでも十分楽しかった)が、次第に人生の道を何処かで関わりながら様々な宿命に藻掻き歩んでいく。
貧しい家の次男だったため、入り婿として出世のチャンスをつかんでいく主人公・・・その中で、先週分は泣かされた。

主人公の舅(蟹江敬三さん)が亡くなる場面は、切なかった。幼い頃、実父を亡くした主人公は、舅殿を本当の父のように慕っていた(妻よりも・・・妻は、それでも隼太にゾッコンなのだが)その時、妻役の石田えりさんが、気持ちを込めて亡くなる父親の言葉を伝える場面・・・もう号泣。 


「風のように走って来たが、あらゆる煩悩や欲を風のように吹きちぎらし、捨て去ってきたと思ったが・・・人という者は、まことに悟れず・・・」
このドラマのテーマ「風の果て、なお悟れん」だったかな?

それを聞いた隼太役の佐藤浩市さんも男泣きする。
来週は、かつての仲間との対立(仲村トオルさん・・・この人だけは、他の仲間と違い恵まれていて・・・仲間達のマドンナを嫁にして、長男として後を継ぐ・・・なので首席家老へとエリートコースまっしぐら)・・・ そして、遂に主人公は出世を果たし、首席家老の座をものにするのだろう・・・だが・・・

「人という者は、まことに悟れず」・・・。