「日本沈没」&「ある子供」・・・

hitto2008-04-14

月曜日午前中は、殆どの時間を逃れられない家事に追われ、納得したところで終える。それが終わってしまえば、暫しの間自由な時間が持てるのです。
その午後からの自由な時間をあてもなく、ネットの中を彷徨っていました・・・やっと自分のブログに戻り、とりとめもない文章を綴る・・・今の私には、これ程の贅沢な時間はそうない・・・そう思えるのは、ここのところ家族一人一人の様子が落ち着いているからか?
明日のことさえ案じなければ、今日のこの瞬間は穏やかに過ぎていく。


昨夜はNHK「篤姫」を見てから小松左京氏の「日本沈没」までテレビ三昧・・・不覚にも「日本沈没」中盤にきて眠気に襲われました・・・。
日本沈没」は、確か20代の頃に大ヒットした小説で、我が家の書棚にあったはずだけど、見あたらない。かなり長い話で分厚かった本の表紙を記憶している。
そのパロディーで「日本以外全部沈没」という筒井康隆氏の書いたものがあったっけ。

リメイクされた今回の映画、震災で両親を亡くしたと柴崎コウさんが言っていたので、それが阪神淡路大震災だったことも、現代に置き換えられたもの、街並みも携帯電話の存在(形)も現代版。
派手なCGの映像も、幼い子供の目には恐ろしく感じるものだろう・・・ただ、幾分歳を召された世代には、どんなにスケールが大きくとも、この身には迫ってはこない。
何故なのだろう?CGはCGでどこまでも迫力満点なのだけど、CGに慣らされてしまったのだろうか。
草序イ剛くんも柴咲コウさんも好きな俳優さんで良かったのだけど。


数日前に観た、映画「ある子供」のような真実味のある話しの方が、この身には迫ってくるのでした。
「ある子供」ベルギー映画で、なんとカンヌ映画祭パルムドールを受賞していたのですね。

いろんな形の人生があって、色々考えさせられます。子供ではない私は、勿論親の立場で観ていましたが・・・若い二人の間に子供ができたというにのに、若い父親は無茶な金儲けに明け暮れ、我が子まで売りさばく・・・子供が子供を産んじゃってどうするの?って(如何にも今風で、それがタイトルに反映しているのだろうか?)観ていましたが。
救われたのは、この若い父親の真実が、赤ん坊の母親に対する愛情でした。
一番大事なものに気付いた若い父親は、それまでの短い人生の中で最悪の状態の時に、若い母親である彼女に再会し、優しく許されます。それが拘置所の中であっても、この二人の未来がパーッと明るくなってくるのが分かりました。
大変なことは大変に違いないのだけど、一番大事なのは相手を思いやる気持ち・・・ひとつ大人になるまでの記録のような気がしました。