遥かなる絆

hitto2009-05-10

NHK土曜ドラマ「遥かなる絆」を初回から見ています。
昨夜放送の玉福(グレゴリー・ウォン)と中国の母、淑琴(岳秀清)の別れの場面が、あまりに辛く悲しかった・・・久しぶりに胸を締め付けられました。

    


悲劇だと言うのは簡単なことでしょうが、実際の別れはとても言葉では言い表せないものだったのでしょう。
母と息子、血を分けた親子でもこれほど引き裂かれるような感情を表現できないかもしれない。


中国の貧しい農村から母親を呼び寄せた親孝行の息子玉福(残留孤児)。
「お金なんかいらない。(息子さえそばにいてくれるなら・・・)」私にはそう聞こえました。
気丈なまでに息子を励ましていましたが、玉福が日本へ帰国する日、それも列車が出発する間際に母親はその場に倒れ込んでしまいました・・・そして「玉福、行かないで!」と泣き叫ぶ。
玉福も母を抱き寄せ離れられない。
中国人の親友二人が玉福を無理やり列車に乗せるのですが、どんな別れの場面よりも辛かった。
     


中国の残留孤児を扱えば、それぞれに悲劇の体験があって、本当にこの日本の中でぬくぬくと育った者には分からないことばかりなのだろう。
久枝(鈴木杏)の中国留学を通して、父親である玉福の苦難の人生が語られる。
思えば玉福(日本名・城戸幹さん)は、他の残留孤児の方から比べると、ずっとラッキーな人生だったのだと思います。
それでも24年間の人生の重みは、とても取り返しがきかないようなものだと思い知らされる。
中国の貧しい農村、映画やドラマの中でしか知らない中国の文化大革命
中国の人々は貧しくとも懸命に生き、離れ離れになっても親子の絆は強く、それに親戚との繋がりをとても大事に考えている。


この日本でも、今より昔は何かあるといつも親戚が集まっていました。
子供の頃の親戚の集まりは、今思うととても苦手だった私。
母の耳元で一番最初に「帰ろう・・・」と言って困らせてしまう子供でした。
実家にもよく親戚が集まり夜遅くまで宴会のようにやっていました。
だいたい大人のお酒の席が嫌いでした。

今大人になって思うことは、子供にも大人の意見をたくさん聞かせるのは悪くないということ(嫌だったけれど)。
親以外の大人との関係は、結構大事なことです。
持たないより持った方がいい・・・親に聞けないことでも聞いてくれたり・・・なんか話がずれてきました。
親戚の少ない大阪に来て、子供達は自由に暮らしていますが、時には厳しい大人の目に晒され、意見されるのが良かったかも・・・何て思ったところで、大人になった子供達にとっては、今更の話ですが。


読売新聞  (Y&Y 日曜版)
クロスワードの答え・・・・・ヒトリタビ(一人旅)
数独の答え・・・・・2+6=8・・・8