老い・・・ゆく道

hitto2008-05-10

朝から雨・・・昨日は半袖で暮らし今日は長袖、それでも寒い・・・気温15度・・・身体を動かした方が良さそう。と言いながらコレに向かっているというのは・・・これ如何に?・・・もうちょっと。


お腹の調子はまずまず・・・あれから腹痛は起こらない。お爺ちゃんメニューだと、お腹に優しいのです・・・だけど、今晩は何にしようか?まだ決めていない。


我が家には、食べ盛りの子供と、中年の夫婦と、そして高齢のお爺ちゃんがいる。年月は平等にあるものだけど、子供をみると、未来が羨ましく、親をみると老いていく姿に切なさを感じる。
皆と同じ時間を過ごせることは奇蹟のようなものかもしれない。

お爺ちゃんの人生は、なんと86年。大正10年生まれです。
大正10年って、どんな暮らしだっのか?想像もつかない。聞こうともしていなかった。

だけど、80年という歳月が途方もなく長いもので、人という生物の老いをこの10年の間、特に自分の目の前に映し出されているのです。
身体の老いは、どうすることも出来ない・・・けれど、お爺ちゃんは見た目に実年齢より若く見えたりしています。
それでも、目、足、歯、皮膚、頭髪、内臓まで・・・老いることを実感しているに違いない。80年以上も持ちこたえているのですから上等です。

嫁の立場であっても、だいたいのことは把握出来ていると思うのですが、実父ではないので、私に対して遠慮が有るのでしょうか?隠し事が随分あるのです。
尿漏れもそのうちのひとつです。

もうばれてしまっているのに、知らぬ顔をしています。プライバシーの侵害にならないように気を使っているのですが、そろそろ限界かなとも思っているのです。
こちらから言うのは、失礼なことでもあるし、とてもデリケートな問題です。世話を掛けられない・・・それとも老いを認めたくない・・・汚いと思われたくない・・・どれも当てはまる気がします。

先日入れ歯が壊れたと言っては、食事中に入れ歯を外し、テーブル脇に置く神経の持ち主でありながら・・・まだこの事は言えないのです。
毎回お爺ちゃんの見えないところで下着の漂白をしていますが、お爺ちゃんは、その前に自分で手洗いをしています(私に隠れて)いじらしくもあります・・・いつ乾かしているのか?シミが上手にとれないままなので、つい可哀相になるのです。