「アメリカの歌」American Tune・・・

hitto2008-07-17

仕事がたまっているのに、やる気がでないし身体に力が入らない・・・こんな事、以前にはよくあったこと。
一人の空間で自分を律するのは簡単ではないな。

仕事をしながら、テレビ画面に目をやると手が止まる、流すだけの画面なら電気の無駄遣い。
無駄だといっても、時々視線を移すのは視力を衰えさせない為にも必要なこと(仕事のみに集中していると、虫眼鏡と同等のメガネを通して見ているので、眼球が凄く疲れてくる)メガネを頻繁に外さなきゃ・・・そんな時、そっと目を閉じ聞きたくなる曲は決まって「アメリカの歌」(American Tune)ポール・サイモン(アルバム「ひとりごと」1975)・・・


私が聞きたいのは、セントラルでの「アメリカの歌」・・・始めて聞いたのがサイモン&ガーファンクル再結成したときのものだったので、今だに二人のデュエットソングとして聞くのが心地よく好きなのです。

後に本家ポールのAmerican Tuneも聞きました・・・これはこれで素晴らしくポール自身の声が切なく、私の心に届きます。
でも最初に聞いた衝撃は変わらず、二人の熱唱の場面とメロディーの美しさ、意味を理解せずとも、 it's alright, it's alright・・・「オーライ!オーライ」と、「いいさいいさ、これで良いんじゃないの」・・・と聞く度に自分は慰めてられていたのかもしれない。

アートもこの曲がお気に入りで、セントラルでのライブでハモって歌いたかったようです。
アートが歌うと、賛美歌の調べのようにも聞こえます。
ポールのソロを聞くまで、主旋律がどこにあるのか曖昧でした。アートのパートが素晴らしく、アートの声を知らず知らずに追う自分がいたからです・・・セントラルでは、アートのソロ〜二人で〜ポールのソロ〜又二人で・・・と、どの部分においても歌い出しは鳥肌が立つような高揚した気持ちでいたのです・・・今は、ひたすら無感情のまま癒されていますが。


本当に自分が疲れていたのだと思います(5年ほど前の私)
そこに逃げ道があったのかと、飛びついたのかもしれない。

皆が起きる前にビデオをセットして毎日この「アメリカの歌」を聞いていたのですから(日中も言うまでもなく繰り返し聞いていた・・・にも関わらず)・・・時々子供に見つかると「信じられない?」とヤジられながら、それでも夢中になっていたのです。

歌の力は計り知れないもの・・・人によっては、色んな場面があって、その時の思いが忘れがたいものなら尚更・・・その思いと一緒に聞いた曲はいつまでも忘れられない大事な一曲となるものです・・・
ただ私の場合は、まだ思い出の曲にはなっていない・・・継続して慰められているのだから・・・助けられていると言ってもいいくらい。
今も感謝の気持ちでいっぱいです・・・勿論二人に・・・
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We come on the ship they call the Mayflower
僕らはメイフラワー号と呼ばれる船に乗ってやって来た
We come on the ship that sailed the moon
月へと向かう船に乗ってやって来た
We come in the a-ge's most uncertain hours
現代の最も不確かな時期に僕らは到着し
And we sing an American tune
そしてアメリカの歌を歌っている
Oh but it's all right, it's all right
でもいいのさ、これでいいのさ
You can't be forever blessed
どうせ祝福されることはないもの
Still, tomorrow's going to be another working day
そして、明日になればまた働かなきゃならない
And I'm trying to get some rest
だから少し身体を休めるつもりだ
That's all I'm trying to get some rest
少し身体を休めようとしているだけさ


こんな告白文を書くだけでも随分気分転換になりました・・・感謝、感謝