長い戦い・・・敵は蜘蛛

hitto2008-09-10

珍しく次男が朝食に、「昨日の残りの肉じゃがを食べるから」・・・と言う。

うそ?・・・残りはお爺ちゃんのお昼に・・・とは思ったが、ご飯に肉じゃが、味付け海苔を差し出し、食欲旺盛の次男に差し出した。


近頃は、金欠の為ファーストフードやコンビニに立ち寄ることもなく、昼はお弁当のみ。それでもお腹は満たされないので、空腹感を味わうことに。

肉じゃがは、子供の頃から食べてくれなかった。なので肉じゃがの日は、常にもう一品、子供達が食しそうなお肉料理を添えている。


昨夜は二人共(長男、次男)家のカギを持たずに帰りが遅い。
遅くなる日はカギを持って行くが、昨夜に限って持っていない・・・仕方なく家族が了承の定位置にカギを置くことに・・・ところがどちらが先に帰るとも知らず、先に帰って来た方がカギを閉めてしまうと、もう一人は閉め出される。

メールの返事を確認して、先に帰って来そうな次男に電話を入れ、長男が帰って来てなければ、所定の場所にカギを置くように・・・と伝える。

ところがカギを置きにガレージへ向かうと、ドアを開けたところで、大きな蜘蛛を発見・・・声にならない「ぎゃー!」です。
既にお父さんは寝ているし、夜中12時過ぎの戦い・・・蜘蛛は私のほぼ目線の高さに位置していて、玄関の明かりに照らされ身動きひとつしない。
いったん戸を閉め、部屋にあるフマキラーを手に持ち、恐る恐る戸を開ける。
まだ同じ場所に蜘蛛はいた・・・その大きさ足を広げて歩けば10センチはあるだろうか、身動きしていなくともその大きさは想像がつく。

足の長い細い蜘蛛はよく見かけるが、そこにいた蜘蛛はそれの大親分だ。
身体は思ったより小さかったが、それでも2センチはあるだろう。何日か前に次男が興奮して話していた蜘蛛に違いない。


思いっきりスプレーを噴射させ、ピシャリと戸を閉めた。1分程してから、扉を開ける・・・親指が入るくらいの隙間から覗くと、目線にはいない・・・
「ヤッター!」道路の方へ出て行ったか?・・・と、もう少し戸を開け、下に目をやると視線に入る間もなく、ピシャリと戸を閉める・・・いたいた・・・まだいる。

もう一度、親指程の隙間から噴射!・・・家の中に進入されるのが一番恐い。


さて、ここでもう諦めた・・・外へは出られない。
次男が帰って来るまでカギは開けておくことに。後は、次男に任せて、寝よう。


次男は何事もなく帰宅して、兄の為にカギを置き、戸締まりをしてくれた・・・らしい。

朝起きると、二人のメモ紙がテーブルに2枚並んでいた。モーニングコールのお願いと、もうひとつは丹波屋の「おはぎ」が乗せてある。
今朝の私の朝食は「おはぎ」だ。


「おはぎ」は随分前にお父さんが注文していたもの。
近所の丹波屋が軒並みつぶれ、暫く食べていなかった。買えないと思うと無性に食べたくなるもの、お彼岸を前に「丹波屋のおはぎが食べたい・・・」と言っていたのだ。


次男は帰宅してから一人で食事をし、普段は食べない肉じゃがをオカズにしたようだ・・・きっと空腹で食した肉じゃがが美味かったのだろう。
たっぷり残っていた肉じゃがが、鍋底が見えて一皿にもならない程度になっていた。
それで、今朝の肉じゃが頂戴だったのか・・・。
これからは、もっと沢山作ろうか、主婦にとって滅多に出ない褒め言葉より嬉しいものだ。


今朝は、缶の収集日、いつものおじさんが道路を挟んだ我が家の前で大忙しだ。
一日1缶のビール缶その他2週間分を袋に入れ、袋は固く縛らず出す。
この頃は挨拶をするようなり、顔を合わせると、腰を低くして「ありがとうございます」と丁寧だ。

ガレージを掃いていると、昨夜の蜘蛛がまだ隅っこにいる・・・ではないか・・・。
今度は外で戦う。
私はホウキを持ち蜘蛛に向かっていく。
思いっきり外へ掃き出す・・・と、その走る早さといったら驚きだ。
蜘蛛は一目散にガレージの外の側溝へ潜り込んだ。
側溝へ入って遠くへ行っただろうが、念のため下駄箱に置きっぱなしになっていたフマキラーを側溝へ吹きかけた・・・勝った。