映画「となり町戦争」2006年・・・・・

hitto2008-09-29

次男、近々発表会があるので、今朝は予行練習の為7時半には家を出た。
雨が激しく降っていたが、自転車で坂を駆け下りて行く。グループのリーダーとか言っていたので、大きな責任を感じているのだろう・・・成功しますように・・・小学生じゃないんだから・・・と終始素知らぬふり・・・心じゃ拍手を送っている。


映画「となり町戦争」2006年・・・監督:渡辺謙作  原作:三崎亜記
主人公は江口洋介さん、何とも不思議な戦争物語。
となり町の舞坂町と森見町、町はあくまで静かでのどかだ。
いったい何処で誰が戦争をしているのか?


主人公の北原(江口洋介)と同じ視点で全く合点がいかない。
戦闘機も見えなければ、戦闘シーンもないので、殆ど地下で行われているのかと思っていた。
何処かで行われている戦争に普通の会社員が引っぱり出され連れていかれたような、そこに暮らす町民の目にはひとつも見えない・・・が、死者の数だけはリアルに増え続ける。

町役場の香西さん(原田知世さん)は、業務命令に忠実で、一番しっかりしているようだが、それがまた滑稽に見えてくる。偵察と称し業務命令で結婚まで偽装し、隣り町のアパートに二人で住み始めるが、偽装でありながらも主人公の江口洋介さんは、満更でもない・・・し、原田知世さんが、また綺麗。
あの清楚でありながら上から目線、常にお役所言葉で話され、睡眠不足になりながらも、任務を遂行する、激しい運転をしたり、バッティングが巧かったり、主人公から見たらまるで神秘に包まれた小悪魔のようだった。
江口さんは、今までの役柄とは違い、軟弱な面を前面に出していたのが意外。
しかし、最後に業務命令を無視して恋を成就・・・ハッピーエンドにはなったけれど、まるでその後の二人を想像できない・・・本を読んではいないが、何とも不思議な映画でした。