風のガーデン・・・

hitto2008-10-10

先週はまだ固かったキンモクセイの蕾が2、3日前からいっせいに咲き出した・・・外へ出掛けると何処からともなく香るキンモクセイ、足を止めて遠くを覗き探し当てる・・・
普段は控えめで派手さはなくどこか地味なキンモクセイが「今こそ!」とばかりにその実を金色に光らせ薫りを放つ・・・なんとも凛々しいお姿、そびえ立つキンモクセイを仰ぎながら、少し長めに息を吸い込んでみました。

昨夜の「風のガーデン緒形拳さん大滝秀治さんのやり取りに、亡き人とは感じられず、思わず笑って見ていました。
中井貴一さんが演じる麻酔科医も自然体で素敵な先生でした。
演じているというより、その場を切り取って見せてくれているようで、1回目からこの人達にのめり込んでいくのが分かります。
風に揺れる花達が美しく映され、飾り気のない町に暖かい風が吹いているように感じられました・・・さすが倉本聰さんです。
北の国から」「優しい時間」と違った富良野の魅力を映像を通して見られるのは本当に嬉しいです。

春から秋までのお話とは・・・麻酔科医である中井さんの残された寿命ということ・・・そうなのか、と思うと現実に亡くなった緒形拳さんの生き様はどうだったのか、なんて比べようもないことをフト考えるのでした。
ドラマは、今ある親子の溝がこれからどんな風に埋められていくのか・・・息子としての中井さん、父親としての中井さん、病と向き合う中井さん・・・心の動きを見逃さずに見ていきたいと思っています。