教育相談

hitto2008-11-06

紙面の教育相談を丸写し。

24歳の息子は大学卒業後、就職して地方勤務になり、1年半近く勤めた後、辞めて帰ってきました。今は学生時代と同じ場所でアルバイトをしています。学生時代はスポーツマンでした。おとなしく真面目な性格。退職の半年前から送金を依頼してくるほどパチンコにはまり、今もバイト代を使ってしまう。親に迷惑をかけて情けないと思っているようですが、やる気がでず、自分でも何をしてよいかわからないみたいです。親としてどうしたらよいか?

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昨年度の男子大学生の就職希望率は7割。
「したいことが見つからない」と言い、就職活動をしない学生がたくさんいる。無事に就職しても4割弱が3年で職場を辞めてしまうという調査結果もあり、大学卒業後同じ職場で働き続ける若者は同世代の半分以下です。
その意味ではご子息も平均的な24歳の青年に過ぎず、とりたてて悲観することはない。しかし長期間にわたってフリーター、ニートであり続ける若者は決して多くありません。フリーターであったことが不利にならずに再就職が容易になっているからです。大手の求人情報会社は第二新卒のために豊富な情報を提供し、第二新卒専門の無料就職支援スクールもある。出身大学の就職課も就職支援を行っている。
ある程度の年齢になると落ち着いていきますが、再就職をしようという意欲に最も影響力があるのは親でも学校の先生でもなく友人です。友人が就職していくと焦ってきますし、恋人ができればなおさら。
文面によれば、パチンコばかりしていて、友人と遊んでいる様子がない。
友人がいないから前の就職も楽しくない、だから何もしたくない、という状態では。
大学でも、退学する学生の大半は、勉強がおもしろくないのではなく、友人がいないからおもしろくないという学生です。
アルバイトを始めたのは人間関係が苦手ではなさそう。友人と遊び、社会とかかわり、それらを通して外からの情報を得ること。これからどうすればいいか、自分で判断して行動するようになるでしょう。(大阪学院大、加茂)

結局は息子が判断し行動を起こしてくれるのを見守るしかないわけです。
男子大学生の3割は就職を希望せず、したところで、4割は辞めてしまう・・・男子ですらこの数字なのですからショックです。
短期間であっても、この間にいる約半数の親の思いは、相談の母親と五十歩百歩、悶々とする親心は痛いほどわかる。
もっとも、大学進学率の高い「全入時代」に突入した現代、大学の数も一番多い時代なのだから色々な学生がいるわけで。
高学歴だけでは就職が無理なので今の子は様々な資格を取得して頑張っていると感心していた。
全員が就職するのは無理としても、苦労して入った大学ならば、大学は就職するまでの猶予期間と考えるのが普通かな、と思うのだけれど。
それにしても学校も仕事も大事なのは友人の存在ですか。
今と(携帯やネットのない)昔じゃ人間関係のあり方が相当違ってきているかも知れないが、今の若者は生身の人間との繋がりを築くのが苦手なのでしょう。
自分と関係がなければ一線を引いている気がするし、それはもう若い母親にもチラホラ見える。