入院して早2週間

hitto2008-12-08

クリスマスも近いのだからこの寒さは無理もないこと・・・って、毎年寒い寒いと弱音を吐いているくせに、今年の12月は、いつもと違って心がここに定まらず虚ろ。
大掃除もツリーもおせちも今は二の次三の次ぎ。

頭の中心にあるのは子供達のことではなくお爺ちゃんのことばかり。
入院日数を追うごとに、お爺ちゃんの声のトーンが下がっている・・・精神安定剤が効いているのだろうか。
入院前とはまるで違った人格に感じる。
歯切れの良い喋り口調が見られないのが、以前と一変して老いを感じさせる。
話す内容は相変わらず強気のものだけれど。


お爺ちゃんが入院する少し前に私に話した、お爺ちゃんらしくない言葉が胸を締めつける。一緒に暮らしていながら滅多に顔を合わせることがなかった次男が、たまたまお爺ちゃんの部屋を訪ね
「お爺ちゃん、ただいま・・・○○ありがとう・・・」
と言った時に後何回こんな風に声を掛けてくれるだろうか・・・と、思うと涙が出てきた・・・と涙声で言うのです。


不調がある前まで「後10年は生きる自信がある」と元気に言っていたお爺ちゃんが・・・たとえその時、弱気になっていたとしても、私にそんな弱気で言うことはなかった。
私はいつもクールにお爺ちゃんに接していたし、お爺ちゃんも一線を引いていた。
病室のベット脇にお父さんがいても私の顔ばかり見て喋る。
息子であるお父さんはそこにいないようだ。
その視線がまた私にすがっているようで切なくなる。
私も子供に接するようになだめ、前向きな話しにすり替えてはいるが。


さて手術の日まで後一週間、少しでも気持ちをリラックスさせるように努めよう。
この頃のお父さんの口癖は「大丈夫か〜?」この問いに答えられる筈もなく憂鬱になる私。
お父さんの不安が的中しないように願うだけ。