不安

お爺ちゃんの様子
お昼過ぎに病室へ行くとお爺ちゃん熟睡
肩を軽く叩いても返事はするものの目が開かない、目ヤニが溜まっている
看護師さんが来て
「◯◯さん、起きていましょうね、家族さんが来てくれて良かった
お昼の食事は手を付けず寝てしまいました」と申し訳なさそうに言う
お爺ちゃんは、日に数度目薬をしなければならないので目薬をさしてあげると、やっと目元がすっきり
売店でお稲荷さんを購入、僅か一つを少しずつ時間をかけて食べた
「お爺ちゃん、病気じゃないんだから怪我だから、家にいた時のようにしっかり食べてね」「ここのは不味くて食べられん」と、困ったものだ
その後せん妄の症状半分、正気半分の話を聞きながら、今の状況に辻褄を合わせるようにやんわりと教える
今日は入院していることも自覚していなかった、もちろん入院した日はちゃんと先生の説明を聞いて納得していた筈なのですが、二日前から少しおかしくなってしまった

本当に心配、このままひと月も寝たままで動けなければ元に戻るのは大変だ、いっそ退院させて家に帰ろうかとまで思っていた
骨折だと知らなかった時のお爺ちゃんからは、入院している今のお爺ちゃんを全く想像していなかった
寝ている間に精神的ストレスがお爺ちゃんの許容範囲を超えてしまったのか
医師や看護師さんの言うことには従順で、寝ていなさいと言われるとその通りにしようと思っている、その為にこの様な症状が現れる
というか、お爺ちゃん自身がこの先の生活を諦めてしまったようにも思う
先生も看護師さんも「お歳だから」と言うが、、、
家族としては何故?と、頭を抱えている
実際歳には違いない、94歳なのだから
ここで生きる意欲を失ってしまわないか、励ます言葉が見つからない