アイシテル〜海容〜

hitto2009-05-14

アイシテル〜海容〜
昨夜は5話、ドラマの中盤に入って、ますます殺人を犯してしまった智也(嘉数一星)の動機が分からなくなってしまいました。
最初から重く辛い題材なので見ているのも苦しいのですが・・・全く反対の立場にいる被害者と加害者、互いの母親の思いに共感しつつ展開に興味をもっています。


償うということ・・被害者側からしたら、加害者の存在自体事件を思い出すもので、されてもされなくとも許すところまでは無理なのかもしれない。
ましてや最愛の息子を失った悲しみを癒すものは時間だけのような気がします。


ドラマの中で「償いは、扉を叩き続けること」だと、富田(田中美佐子)に教えられ、何度も事件現場に花を供える加害者の母親さつき(稲森いずみ)・・・その花を海に放り投げる被害者の姉の美帆子(川島海荷)・・・互いに当然と思える行動に、どこまで行っても平行線を辿りそうです。


この回で智也(嘉数一星)の意外な行動が明るみになりました。
事件の半年ほど前に、智也が学校から帰宅すると、雨も降っていないのに服までびしょ濡れになっていたと。
智也は母親の言いつけに背き、近付いてはイケナイおばあさんと親しくなり、そのおばあさんの行動に傷付き逃げ出した・・・そして噴水の中に入りびしょ濡れになった。
帰って来ると母親の怪訝そうな顔、救われるどころか、怒られてしまった。
それも母親との約束を破った自分を責め、訳を言いだすことが出来なかった。


その日を境に智也は、母親であるさつきにつれない態度をとることに。
こんなことは、きっと子供を育てていく過程では日常茶飯事なことなのです。
私など言語道断と何度叱り飛ばしたことか(反省)。

母親との約束があったにしても子供は約束を破るのが商売・・・何もかも母親との約束通りに子供が行動し育つことの方が、子供として有り得ないとも思うのです。それによって子供は成長できるし、経験することが大事だったりするもの・・・
子供は親がどう思うかなんて二の次三の次・・・小学生以下の小さい子供はそうでもないでしょうか。
母親が大好きなら尚更、真逆の行動をとったりすることもあるので、子供の性格を読み取るのは難しいことです。
そう考えると、智也は素直で母親を第一に考えるとても優しい子だということか。


この事件の動機に納得できるような原因が果たしてあったのか・・・そちらに興味が湧いてきます。
事件現場から見えるポスター、母親が子を抱く姿。
どれほどのことを被害者の子供が話したのか? 殺意を抱く事自体考えられないので、最後までドラマを見て納得できるだろうか。


子育ては苦か楽か・・・それは愚問・・・苦もあり楽もあるということに違いない。
ドラマは子育てを楽しんでこなかった母親であったと、しきりに反省しているようで・・・そんな馬鹿な・・・やはり現実離れしているように見えます。

楽は苦の種、苦は楽の種・・・ちょっと違うかな?・・同じだけ苦も楽もあるのでしょう。