サイモン&ガーファンクルが京セラに

hitto2009-07-14

大阪の空に、孫悟空のキントーンのような雲が浮かび、その向こうから射す日差しは、アスファルトを焦がしてしまうほどキツかった。


待ち合わせの場所はドームの入り口でしたが、進行方向真逆の電車の降口中央で、時間を計ったように懐かしい顔に出会えました。
互いに方向音痴を自認している二人でしたが、エスカレーターと階段を上がると目の前に大きな京セラドームの建物が飛び込んできて安堵・・・遂にやって来たという思いと、このドームの中でスタンバイしているかと思うだけで興奮状態・・・東京公演の話を聞きながら、ゲート入り口を確認、その後は適当な食事の店を探すこと数十分・・・なかなか見当たらない・・・この暑さでは遠くまで行く気にもなれません。


食事をとりながら話が弾みます。
私にとって、こんな風にサイモン&ガーファンクルのことだけでお喋りができるなんて、かつて無かったことです。
どれも興味を注ぐ話なのに、頭の中がぐるぐる回っている。
しおりやTシャツ、それに買ったばかりのパンフレットと写真をテーブルに並べて、食事はどう食べて済ませたのか?記憶にないまま・・・とりあえず腹御しらい。
前振りだけでこんなに文字が埋まってしまいました。

もう少し頭の中を整理してコンサートのことをポツポツと書こうか・・・

席は右端、殆ど右のスクリーン前。中央の舞台を見るとポールの横顔とアーティの横顔。大画面を見上げながら時々二人の姿を確認したり・・・落ち着きのないアーティの動きが気になります。


ドーム内が暗くなり大画面には「ソング・オブ・アメリカ」の映像だったか、二人の姿は見えない・・・スクリーンが真っ黒になると中央舞台にいつの間にかサイモン&ガーファンクル二人の姿・・・・おおお・・・バックの楽器演奏はない・・・ポールのギターの音と二人で歌う旧友・・・始まりました。
会場内すべての人の視線が集まっている。
歓声と拍手が響きます。
「オー!」とか「ワー!」とか、あちこちで指笛(口笛?)ここは大阪、ノリは良いはず・・・なんて勝手に決め付けて、私も煽るように拍手、拍手・・。


二人も感じてくれたでしょうか?この大声援。
2曲目の「冬の散歩道」は、少しアレンジされていました。
兎に角バックの演奏、ドラムやエレキギターの音が胸にズンズンと響きます。
二人の声がかき消されるようでいて、ちゃんと音に乗っている。凄いです。
こんなにキッチリした演奏にもビックリ。
掲示板では評判のミュージシャンばかりとありましたので、間違いなく大物ミュージシャンの勢揃いです。
アーティのソロ・コンサートの時は伴奏の音が少し控え目で・・・それはそれで、アーティの声が響き良かったのですが。


私が大音響の渦の中に呑まれている・・・それでも二人の声を必死に追っている。
「キャシーの歌」アーティのソロとポールのギター・・・なんて幸せそう。


曲の運びが早い、MCはどこに入っていただろう?
「おおきに・・・」とアーティが多分大阪弁で挨拶をして大受けだった。
セントラル・コンサートで観客に「寒くない?」と一言つぶやくように、英語で「イッツ、ホット」・・・「暑いね〜」とでも言うように、もしかして視線が「熱いね」の意味だったかも。


東京ドームのようにアーティはチョッキを着ていなかった。
長袖の白っぽいカッターは最初から少し手繰りあげ、ネクタイを緩めにしめていました。
ポールは赤っぽい柄入りのポロシャツだっただろうか。
例の帽子は最後までしなかったです。縦縞キャップなら阪神ファンが喜んだかもしれないけれど。


名曲がどんどん歌われていく。
感動で胸がいっぱいになったのは「サウンド・オブ・サイレンス」手拍子が入ったので、私も手拍子を打ちながら一緒に口ずさみました・・・なのに声にならない・・・胸がいっぱいで声にならずに喉のあたりで詰まってしまいました。
とたんに眼頭が熱くなり涙があふれてしまい自分でも驚きました。

今まで部屋でしか響かなかったS&Gと私とのデュエット、今本物のS&Gと歌っていることに、胸がいっぱい(こう言うしかないです・・・)
本当に二人が元気で良かった。
最後は二人が両の手を合わせて合掌のポーズ、そのままでお辞儀が可笑しかった。


ポールはギターを曲ごとに変えていて、ギターを持つ腕のたくましかったこと。
少し中腰になって爪弾く姿の格好良かったこと。
それに「明日に架ける橋」・・・また長くなりそうなので、続きは明日に。