コンサートに思いを馳せ

hitto2009-07-30

毎日毎朝、私は洗濯ものを干しながら、CDラジカセのテープを裏返し聴いています・・・中身は相変わらずS&Gのメロディー、裏表とも最初の曲は「American Tune」片側には2曲目に「Slip Slidin' Away」が流れる・・・もう片方の2曲目は「The Sound Of Silence」

取扱いがずぼらな私は、小型のラジカセを手の届くレンジの上に置いて、ぬれた手であろうとお構いなしにスイッチを入れます。
今回のコンサートでは歌われなかった「American Tune」・・・だったけれど、ポールソロのこの曲をアーティはやっぱり歌いたかったのでは?なんて、ふと脳裏をかすめるのです。
セントラルでは、「American Tune」「Late In The Evening」「Slip Slidin' Away」の曲順。「American Tune」を見事なハーモニーで歌いあげて、次の「Late In The Evening」では弾け息が上がります。
次に続く「Slip Slidin' Away」では、息を整える間もなく何やら後方でやり取りがあって、ポールが大きく頷き歌い始めます。
この曲のメロディーが本当にポールに合っている。
悦に入るポールをアーティが見守るようにしています。
このセントラルでの反響が大きかったことが、ファンサービスの選曲だったのかも知れません・・・まあ、そんなことはどっちでもいいのですけれど・・・もう一度、生歌が聴けて良かった。


仕事をしている時は今回のコンサート、ネットからCDに音源を移したものを何度も聴いています・・・そこには、少し前の二人がいます。
今は、遠いニューヨークに帰ってしまいましたが、今こうして私の隣で寄り添うように流れているのは二人の歌声です。
大観衆の声援の中には、私もいたように思える・・(音源は東京ドームのものなので、私はいないけど)


67歳という歳を感じさせない躍動感に満ちた歌声、若い時よりもずっとずっと力強く、丁寧に歌い、豊かな表現力です。
すべての力が集結して観客に向けられていました。
「キャシーの歌」や「ニューヨークの少年」「木の葉は緑」アルバムを聴いていた時とは、また違う・・・現在と過去と未来とに思いを馳せ、それが何重にも重なり聴き入ってしまいます。
何よりそこには、二人が出会った頃のような友情が感じられ、ブックエンドのように並んで座る二人を想像して、私はとても幸せな気分になるのでした。