加藤和彦さんの訃報を伝えるニュース（ＮＨＫ）が流れたのは、織田君が滑走を始めたころ。
隣の部屋で私を呼ぶ夫の声が
「加藤和彦（さん）が、亡くなったぞ」
「え？！病気？」
とても信じられない。
自殺と知って尚更ショックが大きい。
これは見分けることの難しい心の病がそうさせたのかもしれない。
それにしても、今年に入って加藤さんは元気だった。
坂崎幸之助さんと組んだ「和幸」、木村カエラさんとのサディスティック・ミカ・バンド、その前には、井筒監督の「パッチギ」で話題を呼んでいた。
最近の加藤さんは活発に行動を起こしていたはずで、優しい笑顔が印象的な分、加藤さんのまわりではこの訃報にかなりショックを受けたと思う、悲しみはあまりに深く、辛く、言葉では済まされそうもない。
そう言う私も衝撃が大きく、坂崎さんを加えたザ・フォーク・クルセダーズを復活させた時の、あの笑顔が記憶に残ったまま。
加藤さんの作った曲をどれだけ歌ったか、加藤さんが作った曲とも知らずに、小さい頃から何度も歌っていた。
たて笛が好きで、実家の縁側に座って何度も練習して演奏した「悲しくてやりきれない」、皆で合唱した「あの素晴らしい愛をもう一度」、ギター伴奏に合わせて歌った「青年は荒野をめざす」どれも懐かしく、私にとっては忘れることのできない思い出の名曲です。
それにしても残念です。
心からご冥福をお祈りいたします。
