GPシリーズ

hitto2009-10-19

朝は多めに重ね着、居間のフローリングは埃と一緒に冷気が沈着、午前中は家事に励み、昼過ぎにはちょうど身体も温まって、外の風にあたると気持ちが良い。


2日間続いたフィギュアスケート、グランプリシリーズ、第1戦のフランス杯。
今夜は、エキシビションが放送される。


読売新聞には、優勝したキム・ヨナ選手に大差をつけられたことに、浅田真央選手が
「すごい。自分には、その得点はまだまだ遠い」と素直に発言したとあります。
その後に「自分がパーフェクトに滑った上で、どれくらいの点数が出るのか見てみたい」と。
そう、そう、ファンはずっとそれを待っている。


一方、200点越えのキム・ヨナ選手はジャンプをひとつ回避したにもかかわらず、歴代最高を更新する得点。ヨナ選手のコメントは
「今季初戦で出せたのはうれしい。フィギュアスケートは記録の種目ではないと思っている。心配もあったけれど、いい結果を出せたので自信を持って次も臨める」とコメント。
ショートとフリーのどちらも演技には自信がみなぎっていたし、絶好調という感じがしました。
得点に関しても謙虚に受け止め控え目なコメントをするなんて、19歳とは思えない大人のコメント。


ヨナちゃんの場合、我が家(興味のない男たち)では、くっきりと好き嫌いが出てしまう。
お国贔屓抜きにしても真央ちゃんの高感度の方が高かったりする。
アニメのストーリーにするなら、最終回には真央ちゃんが勝利するというのがお決まりのハッピーエンドかな、なんて面白がっているのは長男。


去年からも感じていたけれど、今季は個性がしっかりと表に出て、違うタイプの二人をライバルと囃し立てるのは意味がないこと(今さらだけれど)ライバルは一人ではないのだから、当然のことだと思う。
今季は中野選手の演技にも目を惹く、腕の痛みを抑えているのなら、もの凄い精神力です。


真央ちゃんのフリーの曲はロシアの作曲家ラフマニノフ前奏曲「鐘」、初めてジャパンオープンで観たときは、ジャンプのミスがあってか、真央ちゃんのイメージに合っていないのでは?渋すぎる、なんて感じてしまったけれど、今回はそうではなかった。


細かい技術面は、なんとも勉強不足だが、とても正統派の演技で勝負をしようとしている、曲も2回、3回と回を重ねるごとに迫力のある曲の凄味が伝わって好きになってくる。
「鐘」というよりも私の中では、海のうねりのように感じてしまう。
最初から最後まで、大きな波が打ち寄せるような、怖いくらいに迫って来る。
この曲に乗せてパーフェクトに演技が進めば、どれほどの感動があるのか、今から楽しみでならない。


土曜日の夜だったか、ノムさんの追跡AtoZ、野村監督は何を残したか〜楽天・躍進の秘密〜を見ていた。
その中で、マー君や山崎選手に対しての話は裏の苦労話というより、野村監督には先見の明があることと、選手を考えて行動に移させるという、導く力に長けていると感心させられました。
試練の時期は「もっと苦しめ、もっと泣け」と、それこそその後にくる期待感でワクワクしながら楽しんでいるようだった。
「楽」して良い結果は得られないと、分かっているけれど、苦労人だから言うことに説得力がある。野球の世界だけではなく、どこの世界にも通用する話でした。


真央ちゃんもきっと、苦しみ泣いているのかもしれない「もっと苦しめ、もっと泣け」と、ノムさんの言葉を借りて呟いてみる。