でこピン

hitto2009-11-24

天気予報は夕方から雨になっている。
祝日明けの火曜日は家事に追われる。もうすぐ仕事もやって来るので、遊ぶ時間がない。


今日の新聞に3位になった男子バレーボール選手の面々が植田監督を囲んで笑顔で写っている。
1977年以来の快挙、おめでとうございます!

朝からまずはゴミ集め、今日はゴミの日なのでごみ箱がスッキリする。
掃除機を各部屋に持ち運び、順番に埃を吸い込んでいく、次は雑巾を片手に棚の方から拭いていく。最後は床、階段、トイレをさっと済ませる。
これをしながら本や郵便物、新聞に広告、紙袋やビニール袋乱雑に置かれたものを整理していくと、ざっと2時間は掛かってしまう。


床や階段を拭いていると、思いもよらない所にシールが貼られている。
この家に引っ越して来た時に、子供がシールを張って遊んでいて、こっ酷く怒ったことがある。
「お母さんが、(貼ってある)シールをひとつ見つけたら、でこピン一回ね」
何を思ったのか、まるでゲームを楽しむようにあちこちにシールを貼りだした小学3年生の長男と幼稚園児の二男、シールは長男の算数ドリルについていたおまけの物、1センチにも満たないイラスト入りの小さなシール。


何枚も見つけて何度も「でこピン」をしたのに、何年もたった後に、こんな所に?という場所にまだ数枚貼られたままになっている。
ドアストッパーの陰や家具で隠れた隅、階段の手すり壁にも、玄関ドアの上に貼られたシールは相当長い間気付かなかった。
まだ見つけられない所があるのかもしれない。


雑巾を持ったままシールを見ると、その当時の子供たちの顔を思い出し吹き出しそうになる。
あれから15年経っている、随分経って、「あれ、こんなところにシール」とはがしたものもあるけれど、時が過ぎ「でこピン、一回ね」と言いたいが、子供が大きくなった今は、残りの数枚をそのままにしている。
階段を拭くたびにそのことを思うけれど、子供はもう忘れているだろう。
何だかはがしてしまうのが勿体ない、掃除をする度ひとり当時を思い出す自分が愛おしくなる。
まだ子どもにガミガミ言っていた頃の自分をも愛おしい。
勿論いたずらばかりしていた子供も愛おしい。
今も愛おしいと、言いたいが今は私の片思い。