立松和平さん、やすらかに

hitto2010-02-10

作家の立松和平(たてまつ・わへい)さんが8日午後、多臓器不全のため亡くなったことを知る。
62歳でした。
心からご冥福をお祈りいたします。

私のブログでも時々取り上げていました・・立松和平さんの人生案内が好きでした。
近頃、拝見することが無くなって寂しく思っていました。
こんなに早く、こんなに突然、訃報を聞くことになるなんて今も信じられません。
お顔を拝見する度、いつも健康そのものの印象でした。


はてなのブログを通して幸せそうな息子さん家族を知ることができ、嬉しくなったのを昨日のことのように覚えています。
札幌に縁があること、知床が好きなこと、そして息子さんのラジオ番組でサイモン&ガ―ファンクルの楽曲を何週にも渡って紹介されていたこと。
札幌で親子揃っての講演があったと知ったのはついこの前でした。


ニュースステーションテレビ朝日)のレポーターは人間味あふれ穏やかで、とても独特な語り口調でした。
今も話されると(顔を見ずとも)立松和平さんだと分かるほどです。
「あ〜、空気が澄んで・・」と始まるとその場に行きたい思いに駆られ惹きつけられました。
作家としての作品を一つも知りませんが、映画「遠雷」はとても印象に残っています。
人生案内から学んだ立松和平さんの言葉をもう一度噛みしめています。



この世で最も悲しくつらいことは、愛する人との別離です。
それは、永遠の別れですから、悲しいのです。この悲しみから逃れる方法はあるでしょうか。
もしあるのなら、人生から最大の苦しみがなくなります。
しかし、そうはいきません。人には必ず病気と老いがやってきて、その後から死がやってくるのです。これを無常といいます。人は誰も無常から逃れることはできず、無常と闘っても苦しいだけです。
どのように受け入れるかが問われている。
誰にでもやってくる悲しみと真っ直ぐ向き合って下さい。
寂寥感、不安感に襲われるのは当然です。
しかし、残された少しの時間を、どのように充実できるか試みることが、人のできる最良のことではないでしょうか。
まず悲しみを受け入れてください・・・・・by立松和平