今度生まれてくる時は

hitto2010-03-05

ゴミ出しに行くとアスファルトが濡れ湿った空気が充満している、今日も洗濯物は乾かないか・・・と、諦めていたらお昼には太陽が顔を出し気温が急上昇、上着を一枚脱いでもいいくらいに暖かくなっていた。
出先で昼食をとっていた夫から電話が入る。余程天気が良くて浮かれた気分になったのだろう。
家に引き籠る私に外の空気を感じるように施したかったのかもしれない。
全く大きなお世話だけれど、部屋の中は朝からずっとストーブに火が付き、気温表示が26度まで上がっていた・・・これにも呆れる、雨にも負けず働く夫に申し訳なくなってすぐさまスイッチを切り、ベランダに出て一番外側の竿に洗濯物を移動させる。
生温い風が心地よく、部屋中を春色に染めた。
メールをやめて札幌にいる妹に電話をする。
4月に東京まで出て来ると言う。東京に住む姉と一緒に会えるかもしれない。
富士山を見に行こうと提案しておいた。何処でもいいのだけれど。


奈良県や埼玉県に起きた幼い命が奪われた事件に胸が痛む、親だけが頼りの幼児が衰弱死とは・・・こんな地獄があっていいものだろうか。
この子の未来を奪った罪は重い。


子どもは親を選べないのだから、こんな親の元に生まれた子供が不憫で不憫でしかたがない。お米10キロ入りの袋が台所に横たわり、幼い子供の体重を想像してみる。
更に少ない6,2キロとは・・・体重3000グラムで生れた子供も3か月目には6キロを超えるほどになる。3か月の赤ん坊と同じ体重でいたとは想像を絶する。

そうなるまで気付かなかった社会にも問題があるのだと思う。
子供が何年も部屋の中に閉じ込められたことにも驚く。

国や県は幼児健康診断の未受診が続いた場合、家庭訪問などで虐待の有無を確認するよう各市町村に求めているという。
市は電話などで受診を促しただけで、虐待の兆候に気づかなかった。
これに気付くには強行手段しかないのだろうが、これ以上の犠牲者を増やさないためにも細やかな調査をお願いしたい。
これ以上貧しい国の姿を見たくはない。
もう一方では孤独死という問題もあり年々増加傾向。
繋がりを持たない人のなんと多い社会になったことか。


お隣から町内会、全ての人が繋がる地域社会が実現できれば良いと思うのだけれど、そうは思わない人が多いのだろう・・普段は面倒でも自分がどこかで繋がっているのは心強い。