訃報、井上ひさしさん、やすらかに。

hitto2010-04-12

予報通り朝から雨、それほど激しい降りではないけれど、休まず降り続けている。
今日は新聞休刊日で、朝からずっと何かをし忘れていたような感覚が続いていたのはこのセイかと思う。


井上ひさしさんが亡くなったことをニュースで知る、昨年10月末に肺がんと診断され、11月から抗がん剤治療を受けていたという75歳でした。また一人、後世に名を残す大作家が亡くなってしまいました。
心からご冥福をお祈りいたします。

昨日の読売新聞(本、よみうり堂)に、『井上ひさし全選評』(白水社)が紹介されていた。
野家啓一さんの評は、「この作品のすばらしさは、百万語を費やしてもお伝えすることは不可能・・」と書かれている。
小説、戯曲、エッセイ、パロディに及ぶ36年にわたって書き続けた井上さんの選評だというのだから、百万語ついやすには36年はかかるのかもしれない。
野家さんの評を読んだだけで是非にでも読みたい気にさせられる。
しかし5800円という価格と、時間を割いて読み続ける気力には到底達してはこないと諦めざるを得ない。
読書する有意義な時間よりも、今は優先しなければならないつまらない事情があると、少し言い訳じみたことを書いている自分は、何とも可笑しなことです。
読みかけの本が数冊、思い出したように引っ張り出し読んでは、それっきりになっているのだから・・。
手っ取り早く、映画やドラマ、テレビや新聞で吸収するのが私流かもと思う。

3夜連続のスペシャルドラマ、戦後の日本を生き抜いた家族の歴史「わが家の歴史」というのを駆け足で放送されていた。
録画をするでもなく、ただチャンネルを合わせ、ところどころ抜け落ちたか?は、まあ、お構いもせず観ていました。
昨夜は12時まであるとは知らず、目を擦りながら観終えたのですが、面白さにムラがあるのか、それとも観る側の姿勢の悪さからか、この大作が大味になってしまったことが残念だったと思う。


豪華なキャストの名前を連ねただけで嘘でしょう?とでも言いたくなるような・・お祭りドラマという感じがしてしまいました。
それでも戦後の事件を思い出させ、有名人を大勢登場させているところでは、演じる役者さんが楽しんでいる風にも見え、ここで現れるのかと不思議な感覚がしました。
「今のもしかして小栗くん?」と言うように、クイズのような面白さもありました。
なかなか名前がでてこないのです、この頃。



八女(やめ)政子(長女):主演、柴咲コウ
鬼塚大造(政子の夫):佐藤浩市
八女実:(1歳〜)加藤憲史郎、(6歳〜)加藤清史郎
八女義男(長男):松本潤
八女宗男(次男):佐藤隆太
八女波子(次女):堀北真希
八女房子(三女):榮倉奈々
一之瀬ゆかり:長澤まさみ
つるちゃん(津留鶴太郎染):大泉洋
大浦竜伍:玉山鉄二
阿野三成:山本耕史
マリア:鈴木砂羽
古賀巳代治:高田純次
鬼塚千晶:天海祐希
八女マキ:富司純子
八女時次郎:西田敏行
美空ひばりさくらまや(10歳)、相武紗季
高倉健小栗旬
笠置シヅ子戸田恵子
榎本健一木梨憲武
手塚治虫藤原竜也
力道山山口智充
村田英雄:中尾明慶
長谷川町子和久井映見
吉田茂角野卓造
糸川英夫高嶋政伸
白井義男武田真治
仲代達矢山田孝之
古川ロッパ伊東四朗
遠藤周作八嶋智人
丸山明宏:ウエンツ瑛士
升田幸三内野聖陽
山下清塚地武雅
永井荷風石坂浩二
岸信介小日向文世
宮崎正志:岡田将生
柊修二:寺島進
獅子丸寿一:中井貴一
クラブの支配人:阿南健治
クラブの客:有薗芳記、伊藤正之
ナレーション:役所広司
エンディング:「時代」中島みゆき