十三人の刺客

hitto2010-10-10

フジタの拘束されていた方たち全員が解放されて本当に良かった。
チリ鉱山の救出坑が貫通したことも、本当に良かった。


昨日観てきました、久々の映画鑑賞「十三人の刺客」一言で言うなら、なんとも恐ろしや。
こんな殺陣のオンパレードは滅多にない、黄門さまのアレとは大違い、凄い迫力、凄く残忍で凄くリアル、血の海と化した村・・・ああ、凄過ぎて疲れてしまうくらい。
昔は時代劇が沢山あったけれど、おっそろしくて映画館には観にいけなかった。
せいぜい7人の侍、三匹の侍清水の次郎長さんあたり。
椿三十郎も格好良く描かれていたと、今なら思ってしまう。


今回の十三人は底なしの泥沼、死へ向かう命知らずの集団。
対して命を狙われる方も命知らずの集団ということらしい。
武士というもの運命に逆らえず、例え暴君でも服従するという愚かなことをやってしまう。


主演は役所広司さん。
宮本武蔵や信長と、役所さんの時代劇を再び観てみたかった。
それに殺陣はお手のものでリーダー格として文句のないお顔、他の出演者も超豪華。
最近凄みのあるセリフ回し演技に定評のある山田孝之さん。
私のイメージはウォーターボーイズで止まっているけれど。
伊勢谷友介さんは、つい高杉さんと呼んでしまう、それが意外や意外、山猿かと思わされるくらいに役にハマっていたし、彼が最後の刺客とは驚きだった・・この人の演技の幅には感服、未知なる可能性が無限にありそうで、知的な役から山猿までどんとこいという感じ。
松方弘樹さんは、もう言うまでもない、清水の親分じゃ大政の役どころ。
伊原剛志さんが小政か・・・沢村一樹さんは?まあ、いいか・・・他に古田新太さん、高岡蒼甫さん、六角精児さん、波岡一喜さん、石垣佑磨さん、近藤公園さん、窪田正孝さん。
刺客役の方はどなたも熱演、「お疲れさまでした」と言って美味しいお水を差し上げたい気分。
セットも凝っていて迫力満点。
松本幸四郎さんも出演されていた。
悪の象徴である、稲垣吾郎さんは、(明石藩主)松平斉韶(なりつぐ)役を不気味な笑みを浮かべ演じられていた。
残酷非道、猟奇的な怖さをもち狂人のような難しい役どころ、いやこんなお殿様を見事なまでに成りきっていたのにはびっくり。
凄い役者さんになられていると、つい唸ってしまった。
少し前なら佐野史郎さんあたりのハマり役とも言えそうな・・勝手な思い込み。
そして市村正親さんといった全体を実力派の演技で締めているのだから、どこを切り取っても息使いがリアルでしらけさせない。
受け付けない人は、途中で逃げ出したくなるかも。
それにしても、次から次へと沸いて出てくる敵の軍団には「まだいたの?」と、恐れ入りやの何とか・・・だけれども、とにもかくにも今までに観たことのない(半世紀前のリメイクなんだけれど)キョーレツな時代劇でした。



読売新聞 日曜版
クロスワードの答え・・・・・森鴎外
数独の答え・・・・・2+5=7・・・7