凄い人

hitto2011-04-25

夕方、7時のニュース、震災の犠牲者を悼むスーちゃんの肉声によるメッセージ、釘付けになり涙が止まらない。
お昼だったか、蘭ちゃんとミキちゃんの弔辞を読んでいる姿を放送されているのを見ていて、あれ?普通にスーちゃんと呼んでいないのは何故・・と、少し友情に距離感があるのかと感じてしまいました・・でもよく考えてみたら公の葬儀の場、普通のことでした。
3人の中ではもっと違う親しみを込めた呼び名があったのかもしれない。
最後まで蘭ちゃんやミキちゃん、それに愛する人たちに見守られスーちゃんは幸せだった、「もっと、もっと、女優を続けたかった」と言って、辛い思いもあるけれど、天国ではきっと被災した方たちを励ましている。
本当にすごい人だと思いました。

もう一人凄いなあと思った人、ドナルド・キーン氏。
日本から脱出する人が多い中で、本当に勇気づけられました。
ドナルド・キーン氏が日本国籍を取得し日本に永住すると知ったのは確か新聞の小さな記事でした。
先週の土曜日の夕刊やその前の寸評にもドナルド・キーン氏に触れていました。


日本に対する感謝の気持ちであると伝えていますが、日本をこんなにも愛しているという意思表示をしてくれたことなのだと思い嬉しくなりました。
同じように思う外国人は他にも大勢いるのでしょうが、こうしてニュースのトップで報じられたことは、とても意義のあることだと思います。アッパレ、読売新聞。


私たちはその気持ちに応えるような日本人でなければならないなぁと、それは復興への努力と自国の力を信じることなのかも知れません。


ドナルド・キーン氏の「私と20世紀のクロニクル」(読売新聞)が山口晃さんの挿絵と共に毎回読むのを楽しみにしていました。
もう5年ほども前になります。
キーン氏は、あの頃で御歳80歳を超えていらっしゃいました。
我が家のお爺ちゃんとは1歳違い、太平洋戦争で日本語通訳として沖縄戦を経験したと書かれていて、本当に長く日本と接してこられたようです。
特に関わってきた日本人がキーン氏をがっかりさせるものでなかったことに、日本人の私はホットとすると同時に誇りに感じます、でも私が言うのは少し筋違いかな。


キーン氏は、それはそれは日本の著名人との交流が深く、特に安部公房氏や三島由紀夫氏といった教科書に必ずや載る作家との交流があったりして、その話が本当に面白く興味深かったです。
それでも、それ以前の日本留学時代、殆ど無名であった時に助けられたと言う、キーン氏の言葉には、ああ、良かったなぁと、俄かファンですが(著書はほとんど読んでいません)ファンはファン。
もう一度、読んでみよう。