映画「テルマエ・ロマエ」2012年

hitto2013-01-30

昨日、今日と珍しい来客、ぽかぽかではないけれど、少し寒さが緩んだということかな。

昨年の秋ごろから、友人の一人がラジオ体操をしようと持ちかけてきていました。
私も内職の仕事を辞めたことだし、やるのなら付き合うよと話していたのだけれど・・話が少しずつ大きくなり町内の会館を借りて体操の講習をするのだとか?え?え?え?


友人は昨年大病を患って入院し、これからは健康的な生活を送ろうと心底考えたらしく、自治会や市の保健所を通して奮闘していたようです。
私は個人的な付き合いで、近所の人や友人を集って何処かでやれたらいいかなあ・・という程度に思っていたのですが。
自分のためであっても、公園を使わせてもらうとか、公民館を使うとかとなると、地域に公認され広く知ってもらう方がよいと考えたそうで、さてどうなることやら。
個人でも体操は出来るのだけれど。

昨日観た映画「テルマエ・ロマエ」2012年。
DVD鑑賞。


ヤマザキマリさん原作の実写版で、長女が持っていたマンガ本の1巻目だけ、私は随分前に読んでいます。
その時には、まさか映画に出来るとは思いもしなかったです。


マンガの方でまず目を惹くのが画力、絵が達者なので読み始めても内容が頭に入って来なかったです。
ルシウスがタイムスリップしてそれなりに楽しく驚くべきことなのだけれど、小さなコマにデッサン画を組み込んだようなマンガで、絵の素晴らしさに暫し目が点になり、鑑賞していたのです。

マンガを描かずともその才能を生かす道があったのでは?(大きなお世話か)と、思うくらいで、それだけ話の筋よりも絵に感動していました。


作者は古代ローマ帝国の浴場を現代日本の浴場と比較しながら、マンガを通して紹介したかったんだと思う。
マンガ本の方では、写真付きで古代ローマ帝国を詳しく解説されています。



内容はというと、映画の方がインパクトを感じまして予告編による期待外れもなかった、型にはまった笑いというか、それを何度も繰り返していました。
それにハッピーエンドの運びで、何だそういうことかと、十分に納得しました。


映画では、絵を観察するような邪魔が入らなかったからか、すんなりと笑う準備はできていたけれど、実はカタカナネームの登場人物が苦手でマンガ本の内容をよく把握していなかったということかもと思う次第。

映画の方はローマ人も日本の濃い顔の役者さんなので、イタリア人っぽくは見えるし違和感はないと言ったらウソになりますが、娯楽映画ならもっと演技がオーバーでも良かったと思うくらいでした。


平たい顔の如何にも日本人という、この対比の方が浴場のそれよりギャップがありすぎで、この開きはどうなのかな?と思ったほど。

筋としても頭の中は混乱するまでもなくストレートに入ってきました。
阿部寛さん(ルシウス)の心の声と顔の表情がとっても面白くて可笑しくて良かったです。
上戸彩さんも美しくて良かった。

洋物新劇ののりで日本語の言い回しがそれらしく聞こえていたけれど、イタリアで公開されてローマ人同士(日本の俳優同士)の会話が一体どう聞こえていたのか、凄く反応が気になります。
イタリアで上映されたってことは、評判も良く受け入れてくれたということだろうか。

喜劇以外の何ものでもないので、笑いは十二分に得られたのかな?

それに日本人も知らない日本の知恵もふんだんに描かれているので、その辺も面白いと思いました。

製作側のスタッフさんは、凄く工夫して苦労をしたのだと思います。
タイムスリップの方法も凄く考えただろうし、その間をオペラで埋めるなんて、ローマに対するちょっとした気遣いのCM風。

ローマの建造物も浴場も良く出来ていて驚きました。
このバージョンでいくと、色々と楽しい映画がまたできそう。


この頃は、タイムスリップの話がヒットし続けているけれど、現実からかけ離れた超常現象がみんな好きみたい、娯楽には最高の映画でした!