我が家の窓は、北向き以外の三方向にあって、夕方になると西向きの窓から太陽の沈むところが見られます。
太陽は東から西へ沈むものですが、西の空へ沈む太陽の位置は季節によって移動しています。
昨日洗濯ものを取り込む時にふと見ると、沈んでいた太陽の位置が以前より北寄りに進んでいて、季節が毎日音もなく動いているなあと、実感しました。
今日は梅の蕾がすぐにでもほころびそううな良い天気。
向かいの家の屋根に太陽が隠れるころには夏を迎えています。
昨日お爺ちゃんは、一週間ぶりのデイサービスへ。
すったもんだとありまして、言葉選びに神経をすり減らし疲弊しました。
月曜日は一日食事の時間以外は寝ていました。
お昼、ちょっと伸びた髪の毛が、一週間も洗っていないので、べとべとして気持ちが悪くなっていたのでしょう。
「髪の毛を切ってくれないか?」と、言うので昼食の後にカットしました。
小さい髪の毛が落ちるので、いつもデイのある前の日にカットするのですが、カットしている間は「気持ちが良い」と言って気持ちも上向きになっていました。
これで明日はお風呂に入るためにデイへ行くことになると
が「風呂は(洗髪)自分で入れる」と言い出して
「お風呂は家では無理だよ・・その為にデイへ通っているのだから・・お風呂に入れてもらって調子が悪ければ、すぐに帰って来て良いから・・うんぬん」
「明日も具合が悪いようなら、先生に相談しよう」と、私。
一番信頼のある係り付け医のK先生に尋ねるのが良いと思ったのです。
その後お爺ちゃんは無口になり殆ど会話をせず、夕食後も寝込んでいました。
昨日の朝、準備だけはしておこうと、下駄箱の横にデイへ持っていくものを置いておきました。
朝食の時
「行かなしゃあない」とぽつり。
私は施設へ電話を入れ、くげぐれも見守りをと、お願いしておきました。
ケアマネさんから折り返し電話があり、転んだ日のことをもう一度聞きました。
自分でお風呂に入れる、というお爺ちゃんの言葉から、もうデイには行きたくないという気持ちの表れのような気がしていました。
何となく感じたことは、転んだ時の状況、本人も転んだことは相当ショックだったのは言うまでもないのですが、その時の周りの反応にかなり驚いたようです。
お爺ちゃんはどう思ったのだろうか。
ホールの床に押し車ごと大きな音をさせたので、大勢がお爺ちゃんの回りに集まってきたこと。
痛いよりも恥しい、それとも情けない・・何れにしても本人は混乱していたのでしょうが、行きたくない、やめたい、と思いつめたのかもしれない。
「転んだ」が、いつの間にか大袈裟に「倒れた」と自分のなかで変換してしまっています。
大勢の中で注目を浴び、これまでの元気印がガタガタと崩れてしまったのは確か。
それで結局、髪を切ったことで覚悟を決めたというか、「行かなしゃあない」になったのです。
早退するにしてもお昼は食べてくるだろうと、昨日は忙しかった。
掃除洗濯、銀行回りに買い物。
しかし施設の丁寧な対応で、お爺ちゃんは4時半過ぎの最後までいてくれて、帰ってくると「良かったよ」と一言。
レクレーションの遊びは参加せず、ひとり静かに脳トレをしていたようです。
これで係り付け医師への相談は先へ延ばすことに。
明日明後日と連日予定しているデイサービスを何事もなく過ごせますように。
ああくたびれたました。